セレックV(IPL)はニキビ跡に効く?赤み・茶色・凹みの3タイプ別に向き不向きを医師が解説

「ニキビは落ち着いたのに、赤い跡だけがずっと残っているんです」
「光治療はニキビ跡にいいと聞きました。この頬のでこぼこにも効きますか」
「いまイソトレチノインを飲んでいます。跡の治療も一緒に始められますか」
ニキビ跡のご相談で、診察室でよく耳にする言葉です。ひとくちに「ニキビ跡」と言っても、赤いもの、茶色いもの、へこんだものでは、肌の中で起きていることがまるで違う。だから「光治療(IPL)はニキビ跡に効きますか」という質問には、ひとことでは答えられません。
先に結論をお伝えします。セレックV(IPL)を検討する意味がいちばんあるのは「赤み」のニキビ跡です。茶色い跡は、紫外線対策と美容内服を土台にしたうえで足すかどうかを考えるもの。凹みはIPLの対象外です。そして、今あるニキビそのものを治す目的では、根拠が十分とは言えません。
アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)の医師が、ニキビ跡の3タイプの見分け方、タイプごとのIPLの向き不向き、イソトレチノインを飲んでいる方の順番の組み方、当院のセレックVの料金と回数までをまとめました。なお、セレックVは国内で医療機器の認証を受けた機器ですが、シミや赤み、ニキビ跡への使用は、認証された使用目的とは異なる使い方です(詳しくは記事の最後に記載しています)。
- ニキビ跡の3タイプ(赤み・茶色・凹み)と、自分でできる見分け方
- セレックV(IPL)が向くニキビ跡・向かないニキビ跡
- ニキビ跡の赤みに光治療を使った研究でわかっていること
- 今あるニキビにセレックVは使えるのか、正直なところ
- イソトレチノイン内服中・内服後の順番と、あける期間
- 当院のセレックVの料金・回数・ダウンタイム・受けられない方
ニキビ跡は3タイプ。まず「赤み・茶色・凹み」を見分ける
ニキビ跡は、大きく3つに分けて考えます。赤み(炎症後紅斑)、茶色(炎症後色素沈着)、凹み(萎縮性瘢痕)。名前は難しそうに見えますが、中身は単純です。
- 赤み(炎症後紅斑):ニキビの炎症が引いたあとも、その場所の細い血管が広がったまま残り、赤く透けて見えている状態
- 茶色(炎症後色素沈着):炎症をきっかけにメラニン(肌の色のもとになる色素)が増え、茶色く残っている状態
- 凹み(萎縮性瘢痕):炎症が深いところまで及び、皮膚の組織そのものが減ってへこんだ状態。いわゆるクレーター

赤みと茶色は「色」の問題、凹みは「形」の問題。ここが最初の分かれ道です。光治療が関わるのは色の問題までで、形の問題には別の治療が必要になります。
自分でできる見分け方
赤みと茶色は、鏡の前で簡単に確かめられます。跡の上を指の腹や透明なガラス(コップの底など)で軽く押してみてください。押している間だけ色がすっと引くなら、血管の広がりによる赤みが中心と考えられます。押しても色が変わらなければ、色素による茶色が中心。押しつけすぎず、軽く当てる程度で十分です。
凹みは色ではなく影で見ます。正面からの明るい光では目立たなくても、横や斜め上から光を当てると影が出る。洗面所の照明より、窓ぎわの自然光のほうがわかりやすいはずです。
| タイプ | 見た目 | 軽く押すと | 見る光 |
|---|---|---|---|
| 赤み | 赤〜ピンク。平ら | 色が引きやすい | 正面の明るい光 |
| 茶色 | 茶〜こげ茶。平ら | 色は変わらない | 正面の明るい光 |
| 凹み | へこみ・でこぼこ | 形は変わらない | 横や斜めからの光 |
ただし、これはあくまで目安にすぎません。赤みと茶色が同じ場所に重なっていることも、赤い跡のまわりに浅い凹みが混じっていることも、実際にはよくあります。
医師としての判断を1つ。診察でまず確かめたいのは、「いちばん気になっているのはどのタイプか」です。3つが混ざっている方ほど、全部を1つの治療で片づけようとすると遠回りになる。赤みが主役なのか、凹みが主役なのかで、最初に選ぶ治療は変わります。
アルモナクリニック(東京都 市ヶ谷)は「切らない美容医療」の専門院です。
・元に戻せないのは不安・・・
・ダウンタイムが怖い・・・
・周りにバレたくない・・・
など、メスを使った施術に不安感があり、もっと気軽に美容医療を試したい方に多く選ばれております。症例豊富な医師が、無料カウンセリングから当日の施術まで担当し、あなたのご不安やお悩みを丁寧にお伺いいたします。
【タイプ別】セレックV(IPL)が向くニキビ跡・向かないニキビ跡
IPL(光治療)は、キセノンランプの光をフィルターに通し、幅のある波長の光を肌に当てる治療です。光は、血管の赤い色や、メラニンの茶色い色に反応します。つまり「色のあるもの」が相手。この性質を頭に置くと、3タイプへの向き不向きが見えてきます。
| タイプ | IPL(光治療)の位置づけ | 土台になること・ほかの選択肢 |
|---|---|---|
| 赤み (炎症後紅斑) | 有効とする報告がある(Amiri 2022、Al-Quran 2023。IPL全般の研究) | 紫外線対策。色素レーザー(血管用のレーザー)という選択肢もある |
| 茶色 (炎症後色素沈着) | 色素に反応する光の対象にはなりうる。ただし「効く」と言い切れる段階ではない | 紫外線対策と美容内服が土台。時間とともに薄くなることも多い |
| 凹み (萎縮性瘢痕) | 対象外 | フラクショナルレーザーなどの領域。当院ではダーマペン4 |
表のとおり、同じ「ニキビ跡」でも答えは3つに割れます。セレックVをまず検討してよいのは赤み。茶色は土台のケアが先。凹みは別の治療。この整理を持っておくと、カウンセリングで話が早く進みます。
医師としての判断を1つ。「ニキビ跡に光治療」という広い言い方で施術を決めるのは、おすすめしません。凹みが主な悩みの方が光治療を何回重ねても、でこぼこが平らになることは期待しにくいからです。向かないタイプには、向かないとお伝えする。それも診察の役目だと考えています。
赤みのニキビ跡とIPL|研究でわかっていること・いないこと
赤みのニキビ跡は、広がった細い血管が透けて見えている状態でした。IPLの光には血管の赤い色に反応する帯域があるため、理屈のうえでは相性がよい相手です。では、研究ではどうなのか。
- 海外のレビュー(Amiri 2022):ニキビ後の赤みを対象にした比較試験をまとめた報告で、IPLを含む光・レーザー治療は赤みの軽減に有効とされています
- 海外の臨床研究(Al-Quran 2023):血管用のフィルター(530〜650nmと900〜1200nmの2つの帯域)を使い、月1回・計4回の照射で、ニキビ後の赤みが有意に改善したと報告されています
大事な注意があります。どちらもIPL全般の研究で、セレックVを使った研究ではありません。セレックVそのものを調べた査読論文は、当院が確認した範囲では見つかっていません。ですから「セレックVで赤みが何%よくなる」という数字は、この記事には書きません。書ける根拠がないからです。
一方で、事実として言えることもあります。セレックVには9種類のフィルターがあり、そのうち「530(D)」は、530〜650nmと900〜1200nmの2帯域であることがメーカーから公表されています。Al-Quran 2023の研究で使われた血管用フィルターと、同じ帯域です。言えるのはここまで。同じ帯域の光が出せることと、同じ結果が出ることは別の話なので、そこは分けて受け取ってください。
赤みには何回くらい?
当院のセレックVは、4週間おきに5回が目安です。先ほどの研究が月1回・計4回だったことと比べても、かけ離れた回数ではありません。途中で写真を見比べ、続けるか、フィルターや設定を見直すか、別の治療に切り替えるかを判断します。どのフィルターを使うかは、医師・看護師が診察で肌を見て、ご本人と相談して決めます。
医師としての判断を1つ。赤みは毎日鏡で見ていると、変化に気づきにくい悩みです。記憶ではなく写真で比べる。同じ場所、同じ明るさで撮ったものを並べて、変化が乏しければ「この治療を続ける意味があるか」を率直に話し合う。回数を重ねること自体が目的になってはいけません。効果の出方には個人差があります。
茶色いニキビ跡(色素沈着)|光治療は「土台の上に足すもの」
茶色い跡の正体はメラニンです。IPLの光はメラニンにも反応するので、茶色い跡は光の対象にはなりえます。ただ、ここは慎重に書かせてください。「茶色いニキビ跡はIPLで薄くなる」と言い切れるだけの材料を、この記事では示せません。
理由は2つあります。1つは、炎症後の色素沈着は、時間とともに自然に薄くなっていくことも多いこと。もう1つは、光治療そのものにも、施術後に色素沈着を起こすリスクがあることです。薄くしたくて当てた光で、かえって色が残る。可能性としてはゼロではありません。
ですから順番が大切になります。まず土台。
- 紫外線対策:日焼け止め、帽子、日傘。茶色い跡を濃くしないための基本
- こすらない・つぶさない:摩擦や新しい炎症は、色素沈着のきっかけになる
- 美容内服:当院には美容内服5合剤があります(自由診療)
そのうえで、時間がたっても残っている茶色に対して、光治療を足すかどうかを診察で相談する。茶色い跡では、セレックVは主役ではなく「土台の上に足す選択肢」という位置づけです。光治療と内服の組み合わせ方は、IPLと美容内服の記事でも触れています。
医師としての判断を1つ。茶色い跡が新しく、ニキビが治ってからまだ日が浅い方には、いきなり照射をすすめないことがあります。紫外線対策を続けながら、しばらく様子を見る。地味ですが、それで十分なこともあるのです。急いで何かを足すより、まず濃くしないこと。
凹みのニキビ跡(クレーター)はIPLの対象外。当院ではダーマペン4
凹みは、皮膚の組織が減ってできた「形」の変化です。色に反応する光を当てても、減った組織が戻るわけではありません。凹みのニキビ跡は、IPLの対象外です。国内のニキビ治療のガイドラインでも、凹み(萎縮性瘢痕)で取り上げられているのはフラクショナルレーザーなどの治療で、光治療ではありません。
当院で凹みのご相談を受けたときにご案内しているのは、ダーマペン4です。セレックVとは目的の違う施術なので、料金や回数、ダウンタイムはリンク先のページでご確認ください。
赤みと凹みの両方がある方は少なくありません。その場合、どちらを先にするか、どのくらい間隔をあけるかは、肌の状態によって変わります。セレックVとダーマペン4を同じ日に受けられるか、何週間あけるかといった点は、ここでは一律にお答えできないので、診察でご相談ください。
医師としての判断を1つ。凹みが主な悩みの方に、「まずは光治療から」とおすすめすることはありません。合わない施術に回数と費用をかけてしまうのが、いちばんもったいないと考えるからです。凹みには凹みの治療を。当院の治療で足りないと判断したときは、そのこともお伝えします。
今あるニキビそのものに、セレックVは使える?
「セレックv ニキビ」と検索される方の中には、跡ではなく、今できているニキビを何とかしたい方もいらっしゃるはずです。ここは正直に書きます。
セレックVには420nmのフィルター「420(S)」があり、メーカーの説明ではニキビ向けとされています。当院の施術ページにも、このフィルターの説明があります。ただし、これはメーカーの説明であって、国内で認証された効能ではありません。
医学的な根拠のほうを見てみましょう。
- 国内のニキビ治療のガイドライン(尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023)は、IPL単独の治療を推奨として挙げていません
- ニキビへの光治療の試験をまとめたコクランの要約(Barbaric 2018)も、「確かな結論は出しにくい」としています
つまり、ニキビへの光治療は「報告はあるが、根拠は十分でない」というのが現時点の位置づけです。セレックVでニキビが治る、とは書けません。
ニキビそのものの治療には、別の道があります。まず、保険診療の塗り薬や飲み薬。ガイドラインが推奨している治療の中心はこちらです。それでも繰り返す方、治りにくい方には、当院では自由診療のイソトレチノインという内服薬の選択肢もあります。
医師としての判断を1つ。炎症のあるニキビが次々にできている時期は、跡の治療より先に、ニキビを落ち着かせることを優先します。新しいニキビができ続けるかぎり、新しい跡も増え続けるからです。跡の治療は、蛇口を閉めてから。順番を逆にしないことが、結局は近道になります。
イソトレチノインとセレックVの順番|内服中と内服後1か月は受けられません
ニキビ治療でイソトレチノインを飲んでいる方、これから飲む予定の方に、先に知っておいていただきたいことがあります。
当院では、イソトレチノインの内服中と、内服を終えてから1か月の間は、セレックVを受けられません。他院で処方されている場合や、オンライン診療で受け取っている場合も同じです。予約の前、遅くとも診察のときに、飲んでいる薬をすべてお知らせください。
この決まりを踏まえると、ニキビとニキビ跡の両方に悩んでいる方の順番は、自然にこうなります。
- ニキビを落ち着かせる:保険診療の塗り薬・飲み薬、またはイソトレチノイン(自由診療)
- イソトレチノインを飲んでいた方は、内服終了から1か月あける:この間はセレックVを受けられない
- 残った赤みにセレックV:4週間おきに5回が目安。途中で写真を見て判断

「飲んでいる間、跡には何もできないのですか」と聞かれることがあります。セレックVについては、お待ちいただくことになります。ただ、待つ時間は無駄ではありません。ニキビが落ち着くと、新しい跡が増えなくなる。赤みや茶色は、時間とともにある程度薄くなっていくこともある。内服を終えて1か月たった時点で、あらためて「何が残っているか」を見たほうが、必要な治療を絞りやすくなります。
その間にできることは、紫外線対策と、こすらない・つぶさないこと。地味ですが、跡を濃くしないための土台です。
医師としての判断を1つ。内服を終えた直後は、「早く跡も治したい」というお気持ちがいちばん強くなる時期です。それでも1か月は待っていただきます。急いで当てるより、受けられる状態になってから始める。安全に続けるための線引きなので、ここは例外をつくりません。
色素レーザーなど、当院に無い治療との違い
赤みの治療を調べると、「色素レーザー(血管用のレーザー)」という名前も出てきます。一般的な違いを短く整理しておきます。
| 項目 | IPL(光治療) | 色素レーザー(血管用のレーザー) |
|---|---|---|
| 光の性質 | 幅のある波長の光。フィルターで帯域を選ぶ | 血管の赤い色を狙った、単一の波長の光 |
| 相手にするもの | 赤み(血管)と茶色(色素)の両方 | 主に赤み(血管) |
| 当院での取り扱い | あり(セレックV) | なし |
どちらがよいかを、この記事で決めることはしません。機器どうしを直接比べて優劣を言える材料を、当院は持っていないからです。赤みの出方や血管の太さによって、色素レーザーが選ばれることもあります。当院には色素レーザーがありません。色素レーザーでの治療をご希望の方は、置いている医療機関でご相談ください。
凹みについても同じ考え方です。当院でご案内できるのはダーマペン4で、それ以外の治療をご希望の場合は、置いている医療機関でご相談ください。
医師としての判断を1つ。機器の名前から治療を選ぶと、迷いやすくなります。先に決めるのは「自分の跡はどのタイプか」。機器選びは、そのあとで十分です。当院にあるもので合うのか、ほかの治療のほうが合いそうか。診察ではそこまで含めてお話しします。
当院のセレックV|料金・回数・ダウンタイム・受けられない方
ここまでの話を、セレックVで「期待できること」と「期待しにくいこと」に分けて図にまとめました。

料金と回数
セレックVは、公的医療保険が使えない自由診療です。料金は税込で、診察料を含みます。
| メニュー | 初回 | 2回目以降 | 5回受けた場合の合計 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 9,500円 | 8,500円 | 43,500円 |
| プレミアム | 15,000円 | 14,000円 | 71,000円 |
※税込・診察料込み。2回目以降は1,000円引きです。5回の合計は、初回+2回目以降×4回で計算しています。
スタンダードとプレミアムの違いは、パス数(重ねて当てる回数)とフィルター数(使い分ける光の種類の数)です。施術ページでは、シミ・くすみ・トーンアップといった色素の悩みはスタンダード、濃いシミやそばかす・赤み・ニキビなど複合的な悩みはプレミアム、とご案内しています。ニキビ跡で赤みと茶色が混ざっている方は、プレミアムが候補になります。どちらが合うかは、診察で肌を見てからご提案します。
回数と間隔の目安は、4週間おきに5回。施術は、医師の診察のあと看護師が行います。麻酔は使いません。痛みは「輪ゴムではじかれるような感覚」と表現されることが多く、感じ方には個人差があります。
ダウンタイムと施術後の過ごし方
- ダウンタイム:かさぶたができた場合は数日。腫れや内出血は基本的にありません。出るとしても赤みやひりつき感です
- メイク・洗顔・入浴・運動:可能です。ひりつきが強い場合は控えてください
- 紫外線対策:必須です。一般に、光治療のあと少なくとも1か月は日光を避けるよう求められます
受けられない方
- イソトレチノインを内服中の方、内服を終えて1か月たっていない方
- 日焼けした直後の方
- 妊娠中の方
- 光に過敏になる薬を使っている方 など
男性の場合、ひげの部分は避けて照射します。ほかの施術(ダーマペン4、ピーリングなど)との同日施術や間隔については、肌の状態によって変わるため、診察でご相談ください。
医師としての判断を1つ。5回という数字は目安であって、契約ではありません。途中で写真を見比べ、変化が乏しければ、そこで立ち止まる。「5回終わるまで結論を出さない」という進め方はしません。
セレックVのリスク・副作用
光治療は、メスや針を使わない施術ですが、リスクがないわけではありません。事前に知っておいていただきたいことを挙げます。
- よくみられるもの:赤み、ひりつき、一時的にシミが濃く見える、かさぶた
- まれに起こりうるもの:やけど、水ぶくれ、色素沈着、肝斑の悪化
セレックVの添付文書には、赤み・むくみ(通常48時間以内)、治療中の一時的な痛み、軽い傷(通常2〜7日以内)が挙げられています。
ニキビ跡の方にとくに関係が深いのは、色素沈着と肝斑です。日焼けした肌への照射は、やけどや色素沈着のリスクを高めます。一般に、施術前3〜4週間に日焼けした肌には照射できないとされています。また、肝斑は熱の刺激で悪化するおそれがあるため、当院では肝斑の部位を避けるか、肝斑モードで照射します。
効果や経過には個人差があります。変化を感じにくい方もいらっしゃいますし、回数を重ねても赤みが残ることはあります。
医師としての判断を1つ。施術後に強い赤み、水ぶくれ、いつもと違う痛みが出たときは、様子を見ずにご連絡ください。早く診るほど、打てる手が多い。遠慮はいりません。
よくある質問
- セレックV(IPL)はニキビ跡に効きますか?
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ニキビ跡のタイプによって答えが変わります。赤みのニキビ跡は、IPLで有効とする報告があります(Amiri 2022、Al-Quran 2023。IPL全般の研究で、セレックVの研究ではありません)。茶色い跡は紫外線対策と美容内服が土台で、光治療は足すかどうかを相談する位置づけです。凹みはIPLの対象外です。効果には個人差があります。
- ニキビ跡の赤みには、セレックVを何回くらい受けますか?
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当院の目安は、4週間おきに5回です。途中で写真を見比べ、続けるか、設定を見直すか、別の治療に切り替えるかを判断します。料金はスタンダード9,500円、プレミアム15,000円(税込・診察料込み、2回目以降は1,000円引き)で、公的医療保険が使えない自由診療です。
- ニキビ跡の凹み(クレーター)にもセレックVは使えますか?
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凹みはIPLの対象外です。皮膚の組織が減ってできた形の変化なので、色に反応する光では平らになることは期待しにくいためです。当院では、凹みのご相談にはダーマペン4をご案内しています。赤みと凹みの両方がある場合の順番や間隔は、診察でご相談ください。
- 今できているニキビにも、セレックVは効果がありますか?
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ニキビへの光治療は、報告はあるものの、根拠は十分ではありません。国内のガイドラインはIPL単独を推奨として挙げておらず、コクランの要約(Barbaric 2018)も確かな結論は出しにくいとしています。ニキビそのものの治療には、保険診療の塗り薬・飲み薬や、当院のイソトレチノイン(自由診療)といった別の選択肢があります。
- イソトレチノインを飲んでいます。セレックVはいつから受けられますか?
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当院では、イソトレチノインの内服中と、内服を終えてから1か月の間は、セレックVを受けられません。内服終了から1か月たったあと、残っている赤みの状態を診察で確認してから始めます。他院で処方されている場合も同じですので、飲んでいる薬は診察でお知らせください。
まとめ|ニキビ跡は「タイプ」と「順番」で考える
- ニキビ跡は、赤み(炎症後紅斑)・茶色(炎症後色素沈着)・凹み(萎縮性瘢痕)の3タイプ
- 軽く押して色が引けば赤み、変わらなければ茶色。凹みは横からの光で影を見る
- 赤みは、IPLで有効とする報告がある(Amiri 2022、Al-Quran 2023。セレックVの研究ではない)
- 茶色は、紫外線対策と美容内服が土台。光治療は足すかどうかを相談する
- 凹みはIPLの対象外。当院ではダーマペン4
- 今あるニキビへの光治療は、根拠が十分でない。ニキビの治療は保険診療の薬やイソトレチノインが別にある
- イソトレチノイン内服中と内服後1か月は、セレックVを受けられない
- 当院のセレックVは4週間おきに5回が目安。スタンダード9,500円、プレミアム15,000円(税込・診察料込み、自由診療)
ニキビ跡の治療で遠回りをしないコツは、機器を選ぶ前に、跡のタイプと順番を決めることです。アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)では、医師が肌を見て、赤み・茶色・凹みのどれが中心かを確認します。セレックVが合うのか、ダーマペン4が合うのか、まずニキビの治療が先なのか、あるいは当院に無い治療のほうが合いそうか。わかったことは、そのままお伝えしています。「自分の跡がどのタイプかわからない」という段階でかまいません。お気軽にご相談ください。
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未承認医薬品等(適応外使用)に関するお知らせ
未承認医薬品等であること:当院で使用するセレックV(CellecV)は、国内で医療機器認証(認証番号231ADBZI00015000、一般的名称:キセノン光線治療器)を受けた機器です。認証された使用目的は「温熱効果による血流改善、疼痛又は炎症の緩解」であり、シミ・そばかす・赤み・ニキビ跡などに対する使用は、認証された使用目的とは異なる使い方(適応外使用)です。
入手経路:国内の製造販売業者(Jeisys Medical Japan株式会社)から購入しています。
国内の承認医療機器等の有無:光治療器(IPL)には、表在性皮膚良性色素性疾患の治療や毛細血管拡張症状の改善を使用目的として国内で承認された機器があります。
諸外国における安全性等に係る情報:韓国Jeisys Medical社が製造しています。赤み・むくみ・痛み・軽い傷などが報告されています。シミ等への使用については、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
医薬品副作用被害救済制度:万が一重篤な健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

