セレックVとステラM22の違いは?どっちが良いかを光の種類・フィルター・国内での位置づけで医師が解説

セレックV(IPL光治療)のコラムの表紙イラスト

「セレックVとM22って、結局どっちが良いんですか」

「前に通っていたところではM22を当ててもらっていました。機械が変わっても大丈夫でしょうか」

「フィルターが多い機械のほうが効くと聞いたのですが、本当ですか」

シミやくすみ、赤みのご相談で、機種の名前を挙げて質問される方が増えました。調べるほど「9種類対6種類」「シミならこっち、赤みならあっち」と情報が出てきて、かえって決められなくなる。そんな声をよく聞きます。

先に結論をお伝えします。セレックVとステラM22は、どちらもIPL(光治療)という同じ仲間の機械です。国内で認められている使用目的も同じで、2つを直接比べた臨床試験は確認できていません。つまり、機種の名前だけで「こちらが上」と決められる材料は、いまのところ見当たらない。選ぶときに見ていただきたいのは、機種名よりも次の3つです。

  • 自分の悩みがIPLに向いているか(シミの種類、肝斑、深いあざ)
  • 通える回数と費用(IPLは回数を重ねる治療)
  • 診察で、設定の理由を説明してもらえるか

この記事では、アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)の医師が、セレックVとステラM22・旧M22の違いを、添付文書とメーカー公式で確認できた事実だけで比べます。当院にあるのはセレックVで、ステラM22は置いていません。そのことも踏まえて、片方に寄せすぎない書き方を心がけました。

この記事でわかること
  • セレックVとステラM22に共通する、IPL(光治療)のしくみ
  • 旧M22とステラM22の違いと、セレックVを加えた3機種の比較表(事実のみ)
  • 国内での位置づけ(承認と認証)と、認められた使用目的が同じであること
  • フィルターの数が資料によって違う理由と、数の多さをどう考えるか
  • 「どっちが良い?」の前に確かめたい3つのこと
  • 途中で機種やクリニックを変えるときの注意点
  • 当院のセレックVの料金・回数・ダウンタイム・受けられない方
この記事の監修者

アルモナクリニック院長

Itsuki Nakayama

中山 樹
切らない美容医療で、あなたの魅力を引き出します

▼資格
美容外科学会員
内科学会員
産業医
日本救急医学会ICLSプロバイダー
アメリカ心臓病学会BLSプロバイダー
アラガン社ヒアルロン酸認定医
アラガン社ボトックス認定医
テストステロン治療認定医
厚労省指定オンライン診療研修

▼学会発表
国際学会 IMCAS China 2026(上海)にて口演発表 2026年8月

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美容医療のプロ
目次

セレックVとステラM22は、どちらも「IPL(光治療)」という同じ仲間

IPLは Intense Pulsed Light の略で、日本語では「光治療」と呼ばれます。レーザーが1つの決まった色(波長)の光を出すのに対し、IPLは幅広い範囲の光を、まとめて一瞬だけ当てるのが特徴。セレックVもステラM22も、この点は変わりません。

しくみは3段階で考えるとわかりやすいでしょう。

  • ランプが光る:本体の中のキセノンランプから、幅広い範囲の光が出る
  • フィルターを通す:使いたい範囲の光だけを通し、残りをカットする
  • 肌の色素に届く:シミのもとになる色素(メラニン)や、血管の中の赤い色素(ヘモグロビン)が光を吸収し、熱に変わる
IPL(光治療)のしくみを、ランプが光る・フィルターを通す・肌の色素に届くの3段階と、セレックVのフィルターごとの光の範囲で示した図

フィルターは、いわば光のふるいです。同じ機械でも、フィルターを替えると通る光の範囲が変わり、ねらう相手が変わります。たとえばセレックVでは、420(S)というフィルターは420〜600nm、530(S)は530〜600nmの光を通すと、国内の販売元が公表しています。

ここで1つお断りを。セレックVは国内で医療機器の認証を受けた機器ですが、シミや赤みへの使用は、認証された使用目的とは異なる使い方(適応外使用)です。詳しくは記事の最後に記載しています。この点はステラM22も同じ事情なので、あとの章で整理します。

IPLそのものについては、国内の美容医療の指針で、日光によるシミ(日光黒子)に対して有効とされています。日本の研究(Negishi 2001)では、97人に2〜3週間隔で3〜6回のIPLを行い、色素の悩みで90%を超える人が「良い〜非常に良い」と評価されました。ただし、これはIPL全般の研究で、セレックVやステラM22を調べた研究ではありません。効果の出方には個人差があります。

医師としての判断を1つ。「どの機種か」を考える前に、まず「IPLという方法が自分の悩みに合っているか」を確かめるのが先だと考えています。機種の違いは、IPLという同じ枠の中での違いです。枠そのものが合っていなければ、どの機種を選んでも期待した変化は得にくい。順番を逆にしないことが大切です。IPLの基本はIPLとは?の記事でもまとめています。

アルモナクリニック(東京都 市ヶ谷)は「切らない美容医療」の専門院です。

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など、メスを使った施術に不安感があり、もっと気軽に美容医療を試したい方に多く選ばれております。症例豊富な医師が、無料カウンセリングから当日の施術まで担当し、あなたのご不安やお悩みを丁寧にお伺いいたします。

「M22」には2つある|旧M22とステラM22は別の機械

比べる前に、名前の整理をしておきます。検索で「M22」と書かれている記事には、実は2つの機械が混ざっています。

  • 旧M22:ルミナス(Lumenis)社のIPL機器。国内では承認を受けている
  • ステラM22:同じルミナス社の機器で、メーカー公式は「M22の進化機種」と説明。国内では2021年に承認

この2つは、添付文書に書かれている光の範囲が違います。旧M22は560〜1200nm、ステラM22は400〜1200nm。「M22は○○」と書かれた情報が、どちらの機械の話なのかで、数字が変わってしまうわけです。ネット上でM22のフィルター数や波長がばらばらに見えるのは、ここに原因の1つがあると考えられます。

クリニックのホームページでも、「M22」とだけ書かれていて、旧型かステラかがわからないことがあります。気になる場合は、予約の前に問い合わせて確かめるとよいでしょう。聞いて困るような質問ではありません。

なお、IPLの施術を「フォトフェイシャル」と呼ぶことがありますが、これはルミナス社の登録商標です。セレックVの施術名ではないので、当院ではこの呼び方を使っていません。

医師としての判断を1つ。機種名で比べるなら、せめて「旧M22なのか、ステラM22なのか」までは確かめてから比べたい。名前が似ていても、添付文書の中身は別の機械です。あいまいなまま比較表を眺めても、正しい比較にはなりません。この記事では、ここから先、2つを分けて書きます。

セレックV・ステラM22・旧M22の違い|添付文書と公式で確認できた事実だけの比較表

ここからが本題です。3つの機械について、国の審査機関(PMDA)のサイトで公開されている添付文書と、メーカー・国内販売元の公式ページで確認できた内容だけを並べました。クリニックの紹介ページや比較サイトにしか書かれていない数字は、入れていません。

項目セレックVステラM22旧M22
メーカーJeisys Medical(韓国)。国内はJeisys Medical Japanルミナス(Lumenis)ルミナス(Lumenis)
国内の位置づけ医療機器認証(2019年)医療機器承認(2021年)医療機器承認
国内で認められた使用目的温熱効果による血流改善、疼痛または炎症の緩解セレックVと同じ(温熱効果による血流改善、疼痛・炎症の緩解)疼痛や炎症のある部位を温めて治療
シミ・赤みへの使用認められた使用目的に含まれない認められた使用目的に含まれない認められた使用目的に含まれない
出る光の範囲420〜1200nm400〜1200nm560〜1200nm
フィルターの数9種類(添付文書)添付文書は選択フィルター9種類の記載。メーカー公式ページは「6つのフィルターを搭載」今回確認した資料では数を確認できず
公式がうたう技術2つの帯域を同時に通すフィルター(530D)、照射面を冷やす仕組みOPT(パルスごとに均一な出力)、AOPT(パルスごとに出力を個別に設定)今回確認した資料では確認できず
セレックV・ステラM22・旧M22の、メーカー・国内の位置づけ・使用目的・光の範囲・フィルターの数・公式がうたう技術を並べた比較表

国内での位置づけ:「承認」と「認証」は違うが、使用目的は同じ

ステラM22と旧M22は「承認」、セレックVは「認証」。言葉が違うので、承認のほうが格上に見えるかもしれません。これは手続きの種類の違いで、承認は国が審査するもの、認証は国に登録された第三者機関が基準に合っているかを確かめるものです。

大事なのは、その中身。セレックVとステラM22で国内で認められている使用目的は、どちらも「温熱効果による血流改善、疼痛・炎症の緩解」です。シミや赤みの治療は、どちらの機械でも認められた使用目的に入っていません。旧M22も、疼痛や炎症のある部位を温めて治療するという目的で、やはりシミは含まれない。

「承認されている機械だから、シミ治療として国に認められている」と受け取ってしまいそうですが、そうではありません。シミや赤みに使う場合は、3機種とも、認められた使用目的とは異なる使い方になります。なお、IPLの中には、シミ(表在性皮膚良性色素性疾患)や毛細血管拡張を使用目的として承認された、別のメーカーの機器もあります。

出る光の範囲:3機種で始まりの数字が違う

添付文書に書かれた光の範囲は、セレックVが420〜1200nm、ステラM22が400〜1200nm、旧M22が560〜1200nm。上限はどれも1200nmで、違うのは短い波長側の始まりです。

ただし、これは「機械が出せる光の全体の幅」。実際の照射では、この幅のうちフィルターで選んだ部分だけを使います。幅が広い機械が、そのまま広く効くという意味ではありません。

フィルターの数:資料によって数え方が違う

ここは正直に書きます。フィルターの数は、資料によって数字が違います。

  • セレックV:添付文書で9種類。販売元が公表している名前は、420(S)/500(S)/530(S)/530(D)/550(S)/560/590/640/700
  • ステラM22:添付文書には、選べるフィルターとして9種類の記載(515/560/590/615/640/695/755nmと、血管用の2種類)。一方、メーカーの公式ページは「6つのフィルターを搭載」と案内している
  • 旧M22:今回確認した添付文書の範囲では、フィルターの数を確かめられなかった

ステラM22の「9」と「6」がなぜ違うのか、理由を説明した公式の資料は見つけられませんでした。ですから当院としては、「セレックVは9種類、ステラM22は6種類」とも「どちらも9種類」とも言い切りません。ネットで見かける「9対6」「9対5」といった数字は、どの資料を数えたかで変わるものだ、と受け取ってください。

また、機械に用意されているフィルターの種類と、そのクリニックが実際にそろえている種類が同じとは限りません。当院のセレックVは9種類がそろっています。

公式がうたう技術:名前は違うが、直接比べたデータはない

ステラM22は、OPT(パルスごとに均一な出力で照射する)と、AOPT(パルスごとの出力を個別に設定できる)という技術を公式に掲げています。セレックVは、2つの帯域を同時に通すフィルター(530D:530〜650nmと900〜1200nm)と、照射面を冷やす仕組みが特徴として挙げられています。

どちらも、メーカーが自社の機械について説明している内容。技術の名前が違うことは事実ですが、「だから結果がこう違う」と示した比較試験は確認できていません。

医師としての判断を1つ。この表を作ってみて感じるのは、事実として言える違いは意外に少ないということです。光の範囲とフィルターの構成、メーカー、手続きの種類。確かに言えるのはそこまで。「どちらがシミに強い」といった話は、表のどこにも入れられませんでした。入れられる根拠が見つからなかったからです。

フィルターの数が多いほうが良い機械、とは限らない

「フィルターが多い=いろいろな悩みに対応できる=良い機械」。そう考えたくなる気持ちはわかります。けれども、フィルターは道具箱の中の道具のようなもの。数がそろっていることと、その日の肌に合った1本を選べることは、別の話です。

IPLの結果を左右するものを挙げてみます。

  • シミの種類の見極め:日光によるシミか、そばかすか、肝斑か、深いところのあざか
  • フィルターの選び方:どの範囲の光を使うか
  • 出力と光を当てる時間の設定:肌の色や日焼けの具合、前回の反応に合わせる
  • 重ねて当てる回数(パス数)と冷却
  • 通う間隔と回数、施術後の紫外線対策

機種が決めてくれるのは、このうち「選べる道具の幅」だけです。残りは、診察と設定で決まります。

とくに大事なのが、最初のシミの見極めでしょう。IPL全般の研究(Kawada 2002)では、小さくて境界がはっきりしたシミはよく反応した一方、大きな斑は反応が乏しかったと報告されています。そばかすについては、3〜5回の照射で71〜75%の人が50%を超える改善を示したとのこと。同じ「シミ」でも、種類によって反応が違うわけです。これもIPL全般の研究で、セレックVの研究ではありません。

肝斑はさらに注意が要ります。肝斑は熱の刺激で悪化するおそれがあり、指針でも、まず遮光・美白剤・内服などの保存的な治療を行い、それで不十分なときに併用を考える位置づけです。日本人女性223人を調べた研究(Negishi 2004)では、肉眼では見えない薄い肝斑が28.3%に見つかりました。見た目はふつうのシミでも、下に肝斑が隠れていることがある。機種を選ぶ前に、ここを診てもらう必要があります。

医師としての判断を1つ。フィルターの数を聞かれたら、数よりも「今日の肌に、なぜそのフィルターを使うのか」を説明できるかどうかを見てほしい、とお答えしています。9種類あっても、1回の照射で使うのはその一部です。道具の多さではなく、選んだ理由。そこに納得できるかどうかが、通い続けるうえでの安心につながると考えています。

一般にはどう説明されることが多い?セレックVとステラM22の向き不向き

とはいえ、「結局どんな人がどちらを選んでいるのか」は気になるところでしょう。各院のホームページや比較記事では、おおむね次のように説明されることが多いようです。

  • セレックVは、赤みやニキビ跡の赤みが気になる方、刺激が心配な方に向く、と説明されることが多い
  • ステラM22は、シミやくすみを中心に考える方に向く、と説明されることが多い

ここで強調しておきたいことがあります。セレックVとステラM22を同じ条件で直接比べた臨床試験は、確認できていません。上の説明は、多くの院がそう書いているというだけで、試験で確かめられた違いではない。何院が同じことを書いていても、それは根拠の数にはなりません。

セレックVそのものを調べた査読論文も、当院が探した範囲では見つかっていません。ですから「セレックVで何%改善」といった数字も、この記事には書いていません。書けるのは、IPL全般についての研究まで。

赤みについては、IPL全般の話として、ニキビ跡の赤みに有効とする報告があります(Amiri 2022、Al-Quran 2023)。後者は530〜650nmと900〜1200nmの2帯域を通す血管用フィルターを使い、月1回・4回の照射で改善を認めたもの。帯域はセレックVの530(D)と同じですが、セレックVを使った研究ではありません。赤ら顔(酒さ)に対しても、国内のガイドラインはIPLを選択肢の1つとしつつ、個人差や再発の可能性を説明するよう求めています。

医師としての判断を1つ。「赤みならセレックV、シミならステラM22」という覚え方は、目安としてはわかりやすい。けれども、それを決め手にするのはおすすめしません。どちらもフィルターを替えて使う機械で、何に向くかは設定で変わるからです。機種の評判より、ご自分の肌を診た医師が何と言うか。そちらを重く見てください。

セレックVとステラM22、どっちが良い?機種名より大事な3つのこと

「どっちが良いですか」というご質問への、当院の答えです。機種名では決まりません。次の3つで決まります。

機種を選ぶ前に確かめたい3つのチェック(悩みがIPLに向くか・通える回数と費用・設定の説明があるか)をまとめた図

① 自分の悩みが、そもそもIPLに向いているか

最初に確かめたいのはここ。IPLが合う悩みと、ほかの方法を考えたほうがよい悩みがあります。これはセレックVでもステラM22でも共通です。

悩みIPLとの相性(一般的な考え方)補足
日光によるシミ(日光黒子)対象になる指針で光治療は有効とされる。悪性のものとの見分けが必要
そばかす対象になる回数を重ねて変化をみる
赤ら顔・ニキビ跡の赤み選択肢の1つ個人差があり、再発の可能性もある
肝斑慎重に判断熱で悪化するおそれ。まず遮光・美白剤・内服から
深いところのあざ(ADM)・深いシミ向きにくい指針が推奨するのはレーザー
ニキビ跡の凹み対象外別の治療の領域
今あるニキビそのもの言い切れない国内のガイドラインはIPL単独を推奨として挙げていない

深いあざや深いシミは、IPLの機種を替えても届きにくい領域です。当院にはシミ取りレーザー(スポット照射)がないため、診察でそう判断した場合は、その旨をお伝えします。ニキビ跡の凹みについては、当院にはダーマペン4があります。

② 通える回数と費用

IPLは、一度の照射で完結する治療ではありません。回数を重ねて、少しずつ変化をみていくもの。となると、家や職場から通いやすいか、決まった間隔で通いきれるか、総額でいくらになるかが、機種の違いよりも結果に響いてきます。

評判の良い機種を選んでも、遠くて2回でやめてしまえば、変化を感じる前に終わってしまう。1回あたりの料金ではなく、通いきったときの総額と手間で比べてください。

③ 診察で、設定の理由を説明してもらえるか

3つ目は、医師の診察があり、設定について説明を受けられるかどうかです。

  • 照射の前に、医師がシミの種類や肝斑の有無を診ているか
  • どの光(フィルター)を、なぜ使うのかを聞けるか
  • 起こりうるリスクと、施術後の経過について説明があるか
  • 前回の反応を踏まえて、設定を見直してもらえるか

当院では、医師が診察したあと、看護師が照射を行います。カウンセラーは置いていません。どのフィルターを使うかは、医師・看護師が診察で患者さんと相談して決めています。

当院にあるのはセレックV。ステラM22は置いていません

正直にお伝えすると、アルモナクリニックにあるIPLはセレックVだけです。ステラM22はありません。ですから、「ステラM22を受けたい」とはっきり決めている方に、当院のセレックVを無理におすすめすることはしません。

一方で、「機種にこだわりはなく、通いやすいところでIPLを続けたい」「診察で肌を見てもらってから決めたい」という方には、当院のセレックVも選択肢になります。

医師としての判断を1つ。機種で迷って何か月も決められないくらいなら、3つの条件を満たすところで一度診察を受けてみるほうが、前に進みます。そのとき「あなたの悩みはIPLに向いていません」と言われることもある。それも大事な情報です。機種選びより先に、その答えを手に入れてください。

途中で機種やクリニックを変えるときの注意

「これまでステラM22(またはM22)を受けていたが、引っ越しや通いやすさの都合でセレックVに変えたい」。そんなご相談もあります。どちらも同じIPLの仲間なので、機種を変えること自体が問題になるわけではありません。ただ、伝えていただきたいことがあります。

  • 前回の照射はいつだったか:おおよその日付で十分です
  • 前回どんな反応が出たか:赤みやひりつきがどのくらい続いたか、かさぶたができたか、シミが一時的に濃く見えたか
  • これまで何回受けたか、どの悩みに当てていたか
  • 最近の日焼け:旅行、屋外でのスポーツ、海やプールなど
  • 飲んでいる薬・塗っている薬:とくにイソトレチノインや、光に過敏になる薬
  • 肝斑と言われたことがあるか

機械が変わると、前の院の設定の数字をそのまま引き継ぐことはできません。同じ数字でも、機械が違えば肌への当たり方が違うためです。新しい機械では、あらためて肌を診て、設定を決め直すことになります。前回からどのくらい間隔をあけるかも、前回の時期と反応をうかがったうえで決めるもの。ここでは数字を書きません。診察でご相談ください。

日焼けには、とくに気をつけてください。IPL機器の添付文書には、治療前3〜4週間に日焼けをした肌には照射しないと定めているものがあります。日焼けした肌は光を吸収しやすく、やけどや色素沈着のリスクが上がる。機種を変えるタイミングが夏のレジャーの直後に重なったら、照射を先に延ばすことがあります。施術後も、少なくとも1か月は日光を避けるのが一般的な注意です。

ほかの施術と組み合わせたい場合の間隔や、同じ日に受けられるかどうかも、状態によって変わります。こちらも診察でご相談ください。

医師としての判断を1つ。機種を変えた初回は、前の院と同じ手ごたえを求めないほうがよいと考えています。初めての機械では、肌の反応を見ながら慎重に始めるのが一般的な考え方。物足りなく感じることがあっても、それは様子を見ている段階です。前回の反応を詳しく教えていただくほど、次の設定を決めやすくなります。

アルモナクリニックのセレックV|料金・回数・ダウンタイム・受けられない方

ここからは、当院のセレックVについてです。セレックVは韓国のJeisys Medical社が製造するIPL機器で、当院は国内の販売元(Jeisys Medical Japan)から購入しています。

料金(税込・診察料込み)

セレックVは、公的医療保険が使えない自由診療です。メニューは2つ。違いは、重ねて当てる回数(パス数)と、使い分けるフィルターの数です。

メニュー初回2回目以降(1,000円引き)案内している悩み
スタンダード9,500円8,500円シミ・くすみ・トーンアップなど、色素の悩み
プレミアム15,000円14,000円濃いシミやそばかす、赤み、ニキビなど、複合的な悩み

料金は税込で、診察料を含みます。5回通った場合の合計は、計算上、スタンダードで43,500円、プレミアムで71,000円。どちらのメニューが合うかは、診察でご相談ください。

回数・間隔と、施術の流れ

当院では、4週間おきに5回を目安にご案内しています。医師の診察のあと、看護師が照射を行う流れ。麻酔は使いません。痛みは「輪ゴムではじかれるような感覚」と表現されることが多く、感じ方には個人差があります。

男性の場合、ひげの部分は避けて照射します。

ダウンタイムと施術後の過ごし方

当院のセレックVでは、腫れや内出血は基本的にありません。出るとしても、赤みやひりつき感。シミに反応した部分に薄いかさぶたができた場合は、数日が目安です。

  • メイク:施術後からOK
  • 洗顔・入浴・運動:OK。ひりつきが強い場合は控える
  • 紫外線対策:欠かさず行う。一般的な注意として、少なくとも1か月は日光を避ける

受けられない方・肝斑がある方

次に当てはまる方は、セレックVを受けられません。

  • イソトレチノインを内服中の方、内服をやめてから1か月以内の方
  • 日焼け直後の方
  • 妊娠中の方
  • 光に過敏になる薬を使用中の方

このほかにも、診察で照射を見合わせることがあります。飲み薬・塗り薬は、診察のときにすべてお知らせください。

肝斑がある方については、肝斑の部位を避けて照射するか、肝斑モードで照射します。どちらにするかは、診察で肝斑の範囲と濃さを見て決めます。

リスク・副作用

セレックVを含むIPLには、次のようなリスク・副作用があります。

  • 赤み、ひりつき、むくみ
  • シミが一時的に濃く見える、薄いかさぶたができる
  • まれに、やけど、水ぶくれ、色素沈着
  • 肝斑の悪化

添付文書では、赤みやむくみは通常48時間以内、軽い傷は通常2〜7日以内とされています。効果の出方や経過には個人差があり、すべての方に同じ変化が出るわけではありません。気になる症状が続くときは、早めにご連絡ください。

医師としての判断を1つ。スタンダードとプレミアムで迷う方には、料金の差より「何を一番変えたいか」をうかがうようにしています。悩みが色素だけなのか、赤みも重なっているのかで、選ぶメニューの考え方が変わるからです。ご自分で決めきれなくてもかまいません。肌を拝見してから一緒に考えます。料金や施術の詳細はセレックVの施術ページにも載せています。

セレックVとステラM22の違いについてよくある質問

セレックVとステラM22の違いは何ですか?

どちらもIPL(光治療)の機器で、メーカーと、添付文書に書かれた光の範囲・フィルターの構成が違います。セレックVはJeisys Medical社製で420〜1200nm・フィルター9種類、ステラM22はルミナス社製で400〜1200nmです。国内の位置づけはセレックVが認証、ステラM22が承認ですが、認められた使用目的はどちらも「温熱効果による血流改善、疼痛・炎症の緩解」で同じです。

セレックVとステラM22は、どっちが良いですか?

機種名だけでは決められません。2つを直接比べた臨床試験は確認できていないためです。機種より、ご自分の悩みがIPLに向いているか(シミの種類・肝斑・深いあざ)、通える回数と費用、診察で設定の説明を受けられるかの3つで選ぶことをおすすめします。効果の感じ方には個人差があります。

フィルターの数が多い機種のほうが、効果は高いですか?

そうとは限りません。フィルターの数は資料によって数え方が違い、ステラM22は添付文書で9種類、メーカー公式ページで「6つ」と案内されています。また、照射で実際に使うのはその一部です。結果には、シミの種類の見極めと、フィルター・出力の設定のほうが大きく関わります。

ステラM22(M22)からセレックVに変えても大丈夫ですか?

どちらも同じIPLの仲間なので、機種を変えること自体が問題になるわけではありません。ただし、前の機械の設定はそのまま引き継げないため、あらためて診察で肌を見て設定を決めます。前回の照射の時期と反応、最近の日焼け、使っている薬をお知らせください。間隔は診察でご相談ください。

アルモナクリニックでステラM22は受けられますか?セレックVの料金は?

当院にあるIPLはセレックVで、ステラM22は置いていません。セレックVの料金は、スタンダード9,500円、プレミアム15,000円(税込・診察料込み、2回目以降は1,000円引き)です。公的医療保険が使えない自由診療で、4週間おきに5回を目安にご案内しています。

まとめ|機種の名前より、シミの見極めと設定で選ぶ

  • セレックVとステラM22は、どちらもIPL(光治療)という同じ仲間
  • 「M22」には旧M22とステラM22があり、添付文書の光の範囲が違う。比べるときは分けて考える
  • 国内の位置づけはセレックVが認証、ステラM22が承認。認められた使用目的は同じで、シミ・赤みはどちらも含まれない
  • 光の範囲はセレックV 420〜1200nm、ステラM22 400〜1200nm、旧M22 560〜1200nm
  • フィルターの数は資料によって数え方が違う。数の多さより、見極めと設定が大事
  • 機種どうしを直接比べた臨床試験は確認できていない。「赤みはセレックV、シミはM22」は一般的な説明にとどまる
  • 選ぶ基準は、悩みがIPLに向くか・通える回数と費用・診察で説明があるかの3つ
  • 当院にあるのはセレックV。料金はスタンダード9,500円/プレミアム15,000円(税込・診察料込み・自由診療)、4週間おきに5回が目安

最後に、医師からひとこと。機種の比較記事を読みこむほど、どちらかが正解のように思えてくるものです。けれども、診察室で肌を拝見すると、迷っていた機種の違いより、シミの種類や肝斑の有無のほうがずっと大きな分かれ道になっていることが少なくありません。アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)では、IPLが合わないと判断したときも、そのままお伝えしています。「自分のシミがどの種類かわからない」という段階でかまいません。お気軽にご相談ください。

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関連記事:セレックV(IPL光治療)の施術ページ/IPLとは(基本の解説)/IPLと美容内服/美容内服5合剤/ダーマペン4

未承認医薬品等(適応外使用)に関するお知らせ

未承認医薬品等であること:当院で使用するセレックV(CellecV)は、国内で医療機器認証(認証番号231ADBZI00015000、一般的名称:キセノン光線治療器)を受けた機器です。認証された使用目的は「温熱効果による血流改善、疼痛又は炎症の緩解」であり、シミ・そばかす・赤み・ニキビ跡などに対する使用は、認証された使用目的とは異なる使い方(適応外使用)です。

入手経路:国内の製造販売業者(Jeisys Medical Japan株式会社)から購入しています。

国内の承認医療機器等の有無:光治療器(IPL)には、表在性皮膚良性色素性疾患の治療や毛細血管拡張症状の改善を使用目的として国内で承認された機器があります。

諸外国における安全性等に係る情報:韓国Jeisys Medical社が製造しています。赤み・むくみ・痛み・軽い傷などが報告されています。シミ等への使用については、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

医薬品副作用被害救済制度:万が一重篤な健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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