セレックVとルメッカの違いを比較|光の範囲・回数の考え方・向いている人を医師が解説

セレックV(IPL光治療)のコラムの表紙イラスト

「セレックVとルメッカ、結局どっちがシミに向いているんですか」

「ルメッカは少ない回数で済むと読んだんですが、本当でしょうか」

「以前、肝斑があると言われたことがあって。セレックVなら大丈夫ですよね?」

光治療のご相談で、機種の名前を挙げて質問される方が増えました。調べるほど「ルメッカは高出力」「セレックVはマイルド」といった言葉が並び、どちらを選べばよいのか決めきれない。そんな状態で来院される方が多い印象です。

先に結論をお伝えします。セレックVとルメッカは、どちらもIPLという同じ仲間の光治療です。公表されている事実から言える違いは、「光をどう切り分けるか」という設計の違い。セレックVは本体に9種類のフィルターを持ち、ルメッカは2種類のハンドピースを使い分けます。そして、この2機種を直接比べた臨床試験は、当院が調べた範囲では見つかっていません。どちらが上かを決める材料は、いまのところ無いのです。選ぶときに見るべきは、機種名よりも「自分の悩みの種類」「通う回数」「総額」の3つだと考えています。

この記事では、アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)の医師が、添付文書とメーカーの公式資料で確認できた事実だけを使って、セレックVとルメッカの違いを整理します。あらかじめお伝えしておくと、当院にあるのはセレックVで、ルメッカは置いていません。ルメッカについては、公表されている資料から分かる範囲でお話しします。

この記事でわかること
  • セレックVとルメッカの違い(メーカー・国内の位置づけ・光の範囲)を事実だけで比べた表
  • フィルター9種類とハンドピース2種類、光の範囲はどう違うのか
  • 「ルメッカは少ない回数でシミに強い」という説明の、根拠の現在地
  • 1回の値段ではなく、回数と総額で比べる考え方と当院の計算例
  • 肝斑がある人が気をつけたいこと
  • 悩み別の向き不向きと、当院のセレックVの料金・回数・ダウンタイム・受けられない方
この記事の監修者

アルモナクリニック院長

Itsuki Nakayama

中山 樹
切らない美容医療で、あなたの魅力を引き出します

▼資格
美容外科学会員
内科学会員
産業医
日本救急医学会ICLSプロバイダー
アメリカ心臓病学会BLSプロバイダー
アラガン社ヒアルロン酸認定医
アラガン社ボトックス認定医
テストステロン治療認定医
厚労省指定オンライン診療研修

▼学会発表
国際学会 IMCAS China 2026(上海)にて口演発表 2026年8月

>>詳細のプロフィールはこちら

美容医療のプロ
目次

セレックVとルメッカの違いは「光の切り分け方」|どちらもIPLという同じ仲間

IPLは、幅広い色(波長)を含んだ光を肌に当てる治療です。1つの波長だけを出すレーザーとは別の仲間で、セレックVもルメッカもこのIPLに入ります。IPLそのもののしくみはIPLとは?の記事にまとめているので、ここでは2機種の違いに絞ります。

まず、添付文書と公式資料で確認できた事実を並べます。

項目セレックV(CellecV)ルメッカ
メーカーJeisys Medical社(韓国)。国内はJeisys Medical JapanInMode社。国内はInMode日本法人
機器の種類IPL(キセノン光線治療器)IPL(キセノン光線治療器)
国内の位置づけ医療機器認証(2019年)医療機器認証(2025年4月)
認証された使用目的温熱効果による血流改善、疼痛・炎症の緩解温熱効果による血流改善、疼痛・炎症の緩解(同じ)
光の切り分け方本体のフィルター9種類を切り替えるハンドピース2種類を使い分ける
光の範囲420〜1200nm515〜1200nm/580〜1200nm
出典:各機種の添付文書(PMDA掲載)およびメーカー・国内販売元の公式資料。2026年10月時点で当院が確認した内容です
セレックVとルメッカの比較表。メーカー、国内の位置づけ、認証された使用目的、光の切り分け方、光の範囲を事実だけで並べた図

表を見て気づくのは、国内での位置づけがそろっている点でしょう。どちらも「認証」を受けた機器で、認められた使用目的も同じ。セレックVは国内で医療機器の認証を受けた機器ですが、シミや赤みへの使用は、認証された使用目的とは異なる使い方です(詳しくは記事の最後に記載しています)。ルメッカの認証も使用目的は同じ文言なので、この点で2機種に差はありません。

なお、ルメッカが国内の認証を取ったのは2025年4月です。それより前に書かれた情報では「国内未承認」と紹介されていることがあるので、読むときは日付を確かめてください。

医師としての判断を1つ。機種を比べるとき、私はまず「公的な書類に書いてあること」と「宣伝として語られていること」を分けて読みます。前者だけを並べると、2機種の違いは驚くほど少ない。残るのは、次の節でお話しする光の切り分け方です。

アルモナクリニック(東京都 市ヶ谷)は「切らない美容医療」の専門院です。

・元に戻せないのは不安・・・
・ダウンタイムが怖い・・・
・周りにバレたくない・・・

など、メスを使った施術に不安感があり、もっと気軽に美容医療を試したい方に多く選ばれております。症例豊富な医師が、無料カウンセリングから当日の施術まで担当し、あなたのご不安やお悩みを丁寧にお伺いいたします。

フィルター9種類とハンドピース2種類|光の範囲を並べて見る

IPLの機械は、キセノンランプが出す幅広い光から、使いたい部分だけを取り出して肌に当てます。その「取り出し方」が機種ごとの設計の違い。セレックVは本体の中でフィルターを切り替える方式、ルメッカは光の範囲が異なるハンドピース(手に持って肌に当てる部分)を持ち替える方式です。

セレックV:フィルター9種類(420〜1200nm)

セレックVが出せる光は420〜1200nm。フィルターの名前は、420(S)・500(S)・530(S)・530(D)・550(S)・560・590・640・700の9つです。このうち、通す光の範囲(帯域)が公表されているのは次の5つ。

フィルター名公表されている光の範囲メーカーの説明での用途
420(S)420〜600nmニキビ
500(S)500〜600nm赤ら顔・毛細血管拡張
530(S)530〜600nmシミ
550(S)550〜650nm赤ら顔・毛細血管拡張
530(D)530〜650nmと900〜1200nmの2つの帯赤ら顔・毛細血管拡張
560・590・640・700範囲の公表は確認できていない(数字はフィルター名)560・590はくすみ、640は肝斑、700は脱毛
用途の欄はメーカーが配布している説明文の内容で、国内で認証された効能ではありません。当院ではセレックVを脱毛には使っていません

特徴は、光の「下の端」だけでなく「上の端」も切ったフィルターがあること。たとえば530(S)は530〜600nmと、幅の狭い光だけを通します。フィルター名と悩みは1対1で決まるものではなく、当院では医師と看護師が診察で肌を見て、患者さんと相談しながらどれを使うかを判断しています。

ルメッカ:ハンドピース2種類(515〜1200nm/580〜1200nm)

ルメッカは、515〜1200nmの光を出すハンドピースと、580〜1200nmの光を出すハンドピースの2種類。選べる光の種類を絞り、そのぶん幅の広い光をまとめて当てる設計と読み取れます。選択肢の数はセレックVより少ないものの、数が少ないこと自体が欠点というわけではありません。

セレックVのフィルター9種類とルメッカのハンドピース2種類が通す光の範囲を、420〜1200nmの横軸に帯で示した図

医師としての判断を1つ。フィルターの数が多いほど良い機械、とは考えていません。大事なのは「いま目の前にある肌に、どの光を、どのくらいの強さで当てるか」を決める診察のほうです。選択肢が9つあっても、シミの種類を見誤れば意味がない。2つしかなくても、診断と設定が合っていれば十分に働く。機械の仕様は、あくまで道具の話だ。

「ルメッカは少ない回数でシミに強い」は本当?一般的な説明と根拠の現在地

検索すると、次のような説明をよく見かけます。

  • ルメッカは出力が高く、少ない回数でシミに強い
  • セレックVはマイルドで、赤みやニキビ跡にも使いやすい
  • 肝斑や敏感な肌にはセレックVが向く

これらは、多くのクリニックが一般にそう説明している、という段階の話です。正直に書くと、根拠の確かさには次のような差があります。

よくある説明確認できたこと確認できなかったこと
ルメッカは高出力・ピークパワーが高いメーカーの宣伝資料にそうした主張がある第三者による検証
ルメッカは少ない回数で済む各院の一般的な説明として広く書かれているセレックVと回数を直接比べた臨床試験
セレックVはマイルドで赤み・ニキビ跡向き赤み用とされるフィルターが複数ある(メーカーの説明)セレックVそのものを調べた査読論文
どちらがシミに効くかIPL全般がシミ(日光黒子)に有効という学会の指針2機種を直接比べた臨床試験

セレックVとルメッカを直接比べた臨床試験は、当院が調べた範囲では見つかっていません。セレックVそのものを調べた査読論文も、同じく見つけられませんでした。つまり「こちらのほうが効く」と数字で示せる材料が、どちらの側にも無い状態です。

参考までに、IPL全般の研究を2つ紹介します。日本の研究(Kawada 2002)では、そばかすの方の71〜75%が、3〜5回の照射で50%を超える改善を示したと報告されています。同じく日本の研究(Negishi 2001)は、97人に2〜3週間おきで3〜6回の照射を行い、色素の悩みで「良い〜非常に良い」と評価された方が90%を超えたというもの。どちらもIPL全般の研究で、セレックVやルメッカを名指しで調べた研究ではありません。ただ、複数回の照射を前提にしている点は共通しています。

医師としての判断を1つ。「少ない回数で」という言葉には、慎重でいたいと思っています。回数は機種だけで決まるものではないからです。シミの種類、濃さ、肌の色、日焼けの有無、そして設定の強さ。条件が変われば、同じ機械でも必要な回数は変わる。強く当てれば反応は出やすくなりますが、やけどや色素沈着のリスクも一緒に上がります。回数の少なさだけを見て選ぶのは、おすすめしません。

回数と総額の考え方|1回の値段ではなく「通う回数×料金」で比べる

機種を比べるとき、つい1回あたりの値段に目が行きます。けれど、光治療は何回か通う前提の治療。比べるなら、1回の値段ではなく「終わるまでの総額」と「通う回数」です。一般に、回数が少ないと説明される機種は、1回あたりの料金が高めに設定されていることが多いもの。1回の安さだけ、あるいは回数の少なさだけを見ると、判断を誤りやすくなります。

当院のセレックVを5回受けた場合の総額

当院のセレックVは、4週間おきに5回が目安です。料金は税込で、診察料も含んでいます。2回目以降は1,000円引き。計算式ごと示します。

メニュー初回2回目以降5回通った場合の計算総額
スタンダード9,500円8,500円9,500円+8,500円×4回43,500円
プレミアム15,000円14,000円15,000円+14,000円×4回71,000円
税込・診察料込み。公的医療保険が使えない自由診療です。回数は目安で、肌の状態によって変わります
当院のセレックVを4週間おきに5回受けた場合の総額の計算図。スタンダード43,500円、プレミアム71,000円(税込・診察料込み)

スタンダードとプレミアムの違いは、パス数(重ねて当てる回数)とフィルター数(使い分ける光の種類の数)です。シミ・くすみ・トーンアップといった色の悩みが中心ならスタンダード、濃いシミやそばかすに赤みやニキビなどが重なっているならプレミアム、というのが当院の案内。どちらが合うかは診察で一緒に決めます。

ほかのクリニックや機種と比べるときの確認点

ルメッカを扱うクリニックと比べるなら、次の5つをそろえてから計算してください。条件がずれたままでは、数字を並べても比べたことになりません。

  • 何回通う想定なのか(そのクリニックが目安として示す回数)
  • 2回目以降の料金は初回と同じか
  • 税込か税抜か
  • 診察料や再診料が別にかかるか
  • 当てる範囲(顔全体か、一部か)

医師としての判断を1つ。総額と同じくらい、通う期間も見ておきたいところです。4週間おきに5回なら、初回から5回目まで16週間、およそ4か月。その間、日焼けを避ける生活が続きます。夏の旅行や屋外の行事が控えているなら、始める時期をずらすほうが結果的にうまくいく。値段の計算に、カレンダーの計算も足してください。

肝斑がある人は「どちらなら安全」とは言えない

「肝斑があるならセレックV」という説明を目にすることがあります。ここは、はっきりお伝えしておきたい部分です。IPLは、機種を問わず、熱の刺激で肝斑を悪化させるおそれがあります。「この機種なら肝斑でも安全」とは言えません。

学会の指針(美容医療診療指針)も、肝斑へのIPLは「遮光・美白剤・内服といった保存的な治療で不十分なときに、併用してもよい」という位置づけにとどめています。最初に選ぶ治療ではない、ということです。

やっかいなのは、肝斑が見えにくい場合があること。日本人女性223人を調べた研究(Negishi 2004)では、肉眼では分からない薄い肝斑が28.3%の方に見つかったと報告されています。「私は肝斑がないから大丈夫」と思っている方の中にも、隠れた肝斑を持つ方が一定数いる計算になる。シミのつもりで光を当てたら、頬がかえって濃くなった。こうした経過の背景に、見えていなかった肝斑が関わっていることがあります。

当院の方針は2つです。肝斑のある部位は避けて照射するか、肝斑モードで照射する。どちらにするかは、診察で肝斑の範囲と濃さを見て決めます。セレックVにはメーカーが肝斑向けと説明するフィルター(640)がありますが、これはメーカーの説明であって、認証された効能ではありません。

医師としての判断を1つ。頬骨のあたりに、左右対称でもやっと広がる茶色がある方は、機種を選ぶ前に「これは肝斑ではないか」を診てもらってください。順番が逆になると、遠回りになります。肝斑の疑いが強ければ、光を当てる前に、紫外線対策や内服など刺激の少ない方法から始めるのが筋道だと考えています。内服については美容内服のページもご覧ください。

向いている人の考え方|機種より「悩みの種類」で決まる

セレックVかルメッカか。その前に確かめたいのが、「そもそも自分の悩みはIPLに向いているのか」です。IPLが向く悩みなら、どちらの機種でも候補になります。向かない悩みなら、どちらを選んでも遠回り。学会の指針とIPL全般の論文をもとに、悩み別に整理しました。

悩みIPL全般の位置づけ補足
シミ(日光黒子)候補になる指針で光治療は有効とされる(推奨度1)。小さく境界がはっきりしたシミは反応しやすく、大きな斑は反応が乏しい(Kawada 2002)
そばかす候補になる3〜5回で71〜75%の方が50%超の改善(Kawada 2002)
赤み(赤ら顔)選択肢の1つ指針の推奨度はC1。個人差があり、再発の可能性も
ニキビ跡の赤み選択肢の1つ有効とする報告がある(Amiri 2022、Al-Quran 2023)
くすみ・肌の質感候補になる肌質で「良い〜非常に良い」が65%超(Negishi 2001)
肝斑別の治療が先遮光・美白剤・内服から。IPLは悪化のおそれ
深いところのあざ(ADM)・深いシミ別の治療指針が勧めるのはレーザー
ニキビ跡の凹み別の治療IPLの対象外。フラクショナルレーザーなどの領域
論文はいずれもIPL全般の研究で、セレックVやルメッカそのものの研究ではありません。効果には個人差があります

表の上5つに当てはまる方は、IPLが候補になります。そのうえで、一般には「シミを集中的に」ならルメッカ、「シミに赤みやニキビ跡が重なっている」ならセレックV、と説明されることが多い。ただし先ほどお話ししたとおり、これを裏づける直接の比較試験は確認できていません。ニキビそのものについては、国内のガイドラインがIPL単独を推奨として挙げておらず、海外のまとめ(Barbaric 2018)でも確かな結論は出しにくいとされています。

下の3つは、IPLではない治療を考える悩みです。当院の場合、ニキビ跡の凹みにはダーマペン4があります。一方、シミ取りレーザー(スポット照射)は当院にありません。レーザーが必要だと判断したときは、その旨をそのままお伝えしています。

医師としての判断を1つ。「どの機種にするか」より先に決めるべきは、「自分のシミは何という種類か」です。シミに見えるものの中には、悪性のできものが紛れていることもあり、指針も見分けの大切さを強調しています。機種の比較記事を何本読むより、一度診察で種類を確かめるほうが早い。これは本音です。

当院にあるのはセレックV|料金・回数・ダウンタイム・受けられない方

もう一度お伝えします。アルモナクリニックにあるのはセレックVで、ルメッカは置いていません。ルメッカを希望される方に、無理にセレックVをおすすめすることはしません。ここからは、当院のセレックVの内容を事実としてまとめます。機械は国内の販売元(Jeisys Medical Japan)から購入したものです。

項目当院のセレックV
料金(税込・診察料込み)スタンダード 9,500円/プレミアム 15,000円。2回目以降は1,000円引き
回数・間隔の目安4週間おきに5回
麻酔・痛み麻酔なし。輪ゴムではじかれるような感覚
ダウンタイムかさぶたは数日。腫れ・内出血は基本的に出ない。出るとしても赤みやひりつき感
施術後の過ごし方メイク・洗顔・入浴・運動はOK。ひりつきが強い場合は控える。紫外線対策は欠かせない
施術の流れ医師の診察のあと、看護師が照射
男性の場合ひげの部分は避けて照射
公的医療保険が使えない自由診療です。経過や効果の感じ方には個人差があります

受けられない方

  • イソトレチノインを内服中の方、内服を終えて1か月以内の方
  • 日焼けをした直後の方
  • 妊娠中の方
  • 光に過敏になる薬を使用中の方 など

日焼けについては、ほかのIPL機器の添付文書に「治療前3〜4週間に日焼けをした肌には当てない」「治療後は少なくとも1か月、日光を避ける」という記載があります。機種が違っても、IPLに共通する注意として覚えておいてください。ダーマペンやピーリングなど、ほかの施術と同じ日に受けられるか、どのくらい間隔を空けるかは、肌の状態によって変わるため、診察でご相談ください。

医師としての判断を1つ。5回という回数は目安であって、契約ではありません。毎回の診察で肌の反応を見て、続けるか、設定を変えるか、別の方法に切り替えるかを考え直す。光治療はそういう進め方が合う治療だと思っています。変化が乏しいまま回数だけ重ねることは、患者さんにとって得になりません。

セレックV・ルメッカに共通するリスクと副作用

機種が違っても、IPLである以上、起こりうることは共通しています。良い面だけでなく、こちらも知ったうえで選んでください。

  • よくある反応:赤み、ひりつき、シミが一時的に濃く見える、薄いかさぶた
  • まれに起こること:やけど、水ぶくれ、色素沈着、肝斑の悪化

セレックVの添付文書には、赤み・むくみは通常48時間以内、軽い傷は通常2〜7日以内に落ち着くこと、治療中に一時的な痛みがあることが書かれています。日本の研究(Negishi 2001、IPL全般の研究)でも、97人のうち4人に合併症があり、内訳は翌日までの赤みが1人、痕を残さない小さな水ぶくれが3人でした。頻度は高くないものの、ゼロではない。

かさぶたは無理にはがさず、自然に取れるのを待ってください。当院の場合、かさぶたが続くのは数日です。効果や経過には個人差があり、同じ設定でも反応の出方は人によって異なります。

医師としての判断を1つ。リスクを下げるうえでいちばん効くのは、機種選びではなく、日焼けをしていない肌で受けることと、使っている薬を診察で正確に伝えること。この2つは患者さんの側でできる備えです。水ぶくれ、強い痛み、数日たっても引かない赤みが出たときは、様子を見ずに施術を受けたクリニックへ連絡を。

セレックVとルメッカの違いについてよくある質問

セレックVとルメッカの違いは何ですか?

どちらもIPLという同じ仲間の光治療器です。公表されている資料で確認できる違いは、光の切り分け方の設計です。セレックVは本体に9種類のフィルター(420〜1200nm)を持ち、ルメッカは2種類のハンドピース(515〜1200nm/580〜1200nm)を使い分けます。国内ではどちらも医療機器の認証を受けており、認証された使用目的も同じです。

セレックVとルメッカ、シミにはどちらが向いていますか?

2機種を直接比べた臨床試験は、当院が調べた範囲では見つかっていないため、どちらが上とは言えません。一般には「ルメッカはシミに強い」「セレックVは赤みやニキビ跡にも使いやすい」と説明されることが多いものの、各院の説明の段階です。機種よりも、シミの種類の見極めと設定のほうが結果を左右します。効果には個人差があります。

ルメッカは回数が少なくて済むと聞きました。費用はどう比べればよいですか?

1回の値段ではなく、通う回数をかけた総額で比べてください。回数が少ないと説明される機種は、1回あたりの料金が高めに設定されていることが多いためです。当院のセレックVは4週間おきに5回が目安で、スタンダードは9,500円+8,500円×4回=43,500円、プレミアムは15,000円+14,000円×4回=71,000円です(税込・診察料込み・自由診療)。

肝斑があります。セレックVなら受けても大丈夫ですか?

「セレックVなら肝斑でも安全」とは言えません。IPLは機種を問わず、熱の刺激で肝斑を悪化させるおそれがあります。当院では、肝斑の部位を避けて照射するか、肝斑モードで照射するかを診察で判断しています。肉眼では分かりにくい薄い肝斑もあるため、まず診察で確認することをおすすめします。

アルモナクリニックでルメッカは受けられますか?

当院にあるのはセレックVで、ルメッカは置いていません。セレックVはスタンダード9,500円、プレミアム15,000円(税込・診察料込み、2回目以降は1,000円引き)で、公的医療保険が使えない自由診療です。診察では、IPLが合う悩みかどうかから確認し、当院の治療が合わない場合はその旨をお伝えします。

まとめ|機種名より「悩みの種類・回数・総額」で選ぶ

  • セレックVとルメッカは、どちらもIPLという同じ仲間。国内の位置づけ(認証)と使用目的も同じ
  • 違いは光の切り分け方。セレックVはフィルター9種類(420〜1200nm)、ルメッカはハンドピース2種類(515〜1200nm/580〜1200nm)
  • 「ルメッカは少ない回数でシミに強い」「セレックVはマイルド」は各院の一般的な説明。2機種を直接比べた臨床試験は見つかっていない
  • 費用は総額と通う回数で比べる。当院のセレックVは5回でスタンダード43,500円、プレミアム71,000円(税込・診察料込み)
  • 肝斑は、どちらの機種でも悪化のおそれがある。当院は肝斑の部位を避けるか、肝斑モードで照射
  • シミ・そばかす・赤み・ニキビ跡の赤み・くすみはIPLの候補。肝斑・深いあざ・凹みは別の治療を考える

機種の名前で迷っている時間は、もったいないと感じます。効果の感じ方には個人差があり、同じ機械でも、肌の状態と設定で結果は変わるからです。アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)では、医師がまずシミや赤みの種類を確かめ、セレックVが合うのか、ほかの方法が合うのかをお伝えしています。ルメッカと迷っている、という段階のご相談でもかまいません。

セレックVの関連コラム:セレックVとステラM22の違い/セレックVは効果ない?感じにくい6つの理由/メンズのセレックV(ひげ・日焼けの注意点)/セレックVのダウンタイムと経過/ニキビ跡とセレックV

関連記事:セレックV(IPL光治療)の施術ページ/IPLとは?しくみと効果/IPLと美容内服の組み合わせ/美容内服/ダーマペン4

未承認医薬品等(適応外使用)に関するお知らせ

未承認医薬品等であること:当院で使用するセレックV(CellecV)は、国内で医療機器認証(認証番号231ADBZI00015000、一般的名称:キセノン光線治療器)を受けた機器です。認証された使用目的は「温熱効果による血流改善、疼痛又は炎症の緩解」であり、シミ・そばかす・赤み・ニキビ跡などに対する使用は、認証された使用目的とは異なる使い方(適応外使用)です。

入手経路:国内の製造販売業者(Jeisys Medical Japan株式会社)から購入しています。

国内の承認医療機器等の有無:光治療器(IPL)には、表在性皮膚良性色素性疾患の治療や毛細血管拡張症状の改善を使用目的として国内で承認された機器があります。

諸外国における安全性等に係る情報:韓国Jeisys Medical社が製造しています。赤み・むくみ・痛み・軽い傷などが報告されています。シミ等への使用については、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

医薬品副作用被害救済制度:万が一重篤な健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

目次