セレックVは効果ない?変化を感じにくい6つの理由と、回数の目安・次の一手を医師が解説

セレックV(IPL光治療)のコラムの表紙イラスト

「セレックVを2回受けたんですが、正直、あまり変わった気がしなくて」

「光治療のあと、シミがかえって濃くなったように見えるんです。これって失敗でしょうか」

「IPLは効果ないって書いてあるのを見て、続けるかどうか迷っています」

光治療のご相談では、こうした言葉をよく耳にします。お金と時間をかけて通っているのに、鏡を見ても手ごたえがない。不安になるのは当然のこと。ただ、お話を聞いていくと、「効かなかった」のではなく、理由がはっきりしている場合が少なくありません。

先に結論をお伝えします。セレックV(IPL光治療)で変化を感じにくいとき、理由の多くは「回数がまだ少ない」「シミの種類が光治療向きでない」「期待していた悩みが、そもそも光治療の対象ではない」のどれかです。当院では4週間おきに5回を目安にしており、まず5回を区切りに、同じ条件の写真で見比べて判断します。それでも合わないと分かったら、方針を変える。続けることだけが正解ではありません。

ここからは、アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)の医師が、効果を感じにくい6つの理由、光治療が向く悩みと向きにくい悩み、何回で見直すか、そして合わなかったときの次の一手を順にお話しします。なお、セレックVは国内で医療機器の認証を受けた機器ですが、シミや赤みへの使用は、認証された使用目的とは異なる使い方です(詳しくは記事の最後に記載しています)。

この記事でわかること
  • セレックVの効果を感じにくい6つの理由
  • IPL(光治療)で変化が期待できる悩み・期待しにくい悩みの一覧
  • シミが一時的に濃く見える反応と、肝斑が悪化している場合の見分け方
  • セレックVは何回で見直すか。写真での比べ方
  • 合わなかったときの次の一手(当院でできること・当院に無い治療)
  • スタンダードとプレミアムの違い、当院の料金・回数・ダウンタイム
この記事の監修者

アルモナクリニック院長

Itsuki Nakayama

中山 樹
切らない美容医療で、あなたの魅力を引き出します

▼資格
美容外科学会員
内科学会員
産業医
日本救急医学会ICLSプロバイダー
アメリカ心臓病学会BLSプロバイダー
アラガン社ヒアルロン酸認定医
アラガン社ボトックス認定医
テストステロン治療認定医
厚労省指定オンライン診療研修

▼学会発表
国際学会 IMCAS China 2026(上海)にて口演発表 2026年8月

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美容医療のプロ
目次

セレックVは「効果ない」のか?先に知っておきたい前提

セレックV(CellecV)は、IPLと呼ばれる光治療の機械です。キセノンランプの光をフィルターに通し、肌に当てる。出せる光の幅は420〜1200nmで、フィルターは9種類あります。レーザーのように1つの色の光ではなく、幅のある光をフィルターで切り分けて使うのが特徴で、学会の指針(美容医療診療指針 令和3年度改訂版)でも、IPLは色素と血管の両方を対象にできる光として説明されています。

では、光治療そのものに効果はあるのか。同じ指針は、いわゆる一般的なシミ(日光黒子)に対して、レーザーと光治療を「有効」としています。日本の研究(Negishi 2001)では、97人が2〜3週間おきに3〜6回のIPLを受け、「良い〜非常に良い」と評価された割合が、色素で90%超、毛細血管の広がりで83%超、肌質で65%超でした。合併症は4例(翌日までの赤み1例、痕を残さない小さな水ぶくれ3例)と報告されています。

ただし、これはIPL全般の研究で、セレックVの研究ではありません。セレックVそのものを調べた査読つきの論文は、当院が調べた範囲では見つかっていません。ですから「セレックVで何%の方が改善します」とは、当院は言いません。言えるのは、光治療という方法には一定の根拠があること。そして、その根拠は「合う悩みに、必要な回数を当てた場合」の話だということです。

医師としての判断を1つ。「効果ない」と感じたときに確かめるべきなのは、機械の良し悪しよりも「自分の悩みが光治療に合っていたか」です。合っていない悩みに何回当てても、手ごたえは出にくい。逆に、合っている悩みなのに2回でやめてしまうのは、もったいない。まずはこの切り分けから始めます。

アルモナクリニック(東京都 市ヶ谷)は「切らない美容医療」の専門院です。

・元に戻せないのは不安・・・
・ダウンタイムが怖い・・・
・周りにバレたくない・・・

など、メスを使った施術に不安感があり、もっと気軽に美容医療を試したい方に多く選ばれております。症例豊富な医師が、無料カウンセリングから当日の施術まで担当し、あなたのご不安やお悩みを丁寧にお伺いいたします。

セレックVの効果を感じにくい6つの理由

変化を感じにくい理由は、大きく6つに分けられます。自分がどれに当てはまりそうか、照らし合わせながら読んでみてください。複数が重なっていることもよくあります。

セレックV(IPL)の効果を感じにくい6つの理由(回数不足・シミの種類・隠れた肝斑・紫外線・見比べ方・期待とのずれ)をまとめた図

理由1|回数がまだ少ない

いちばん多いのがこれです。光治療は、少しずつ重ねて変化を見ていく治療。当院の目安は4週間おきに5回です。先ほどの日本の研究(Negishi 2001)も3〜6回、そばかすを調べた日本の研究(Kawada 2002)も3〜5回の照射で結果を見ています。どちらもIPL全般の研究ですが、「複数回で評価する」という前提は共通しています。

1〜2回の時点で「変わらない」と感じるのは、珍しいことではありません。この段階で結論を出すのは早い、というのが正直なところです。

理由2|シミの種類が光治療向きでない

「シミ」とひとくくりに呼ばれるものには、性質の違うものが混ざっています。光治療が向きにくいのは、次の3つです。

  • 肝斑:熱の刺激で悪化するおそれがある。学会の指針でも、光やレーザーは「日焼け止め・美白剤・飲み薬で十分な変化が得られないときに、組み合わせてもよい」という位置づけ
  • 深いところのあざ(ADM):指針が勧めているのはレーザー治療
  • 濃く大きい1点のシミ:日本の研究(Kawada 2002)では、小さなシミはよく反応した一方、大きな斑は反応が乏しかったと報告されている(IPL全般の研究で、セレックVの研究ではありません)

つまり、「いちばん気になっている濃い1点」ほど、光治療では手ごたえが出にくいことがあるのです。顔全体のくすみや細かいシミは明るくなったのに、目当ての1点が残っている。「効果ない」という感想の裏に、この形がよく隠れています。

理由3|肝斑が隠れている

肝斑は、目で見てわかるものだけではありません。日本人女性223人を調べた研究(Negishi 2004)では、肉眼では見えない薄い肝斑が28.3%の人に見つかったと報告されています。4人に1人を超える割合です。

自分では「ふつうのシミ」だと思っていても、その下や周りに薄い肝斑が重なっていることがある。そこへ光を当てると、シミは反応しても、肝斑のほうが刺激を受けて、全体としてはすっきりしない。こうした経過になることがあります。当院では、肝斑がある場合は、その部位を避けるか、肝斑モードで照射しています。

理由4|日焼け・紫外線対策が足りず、新しいシミができている

光治療で薄くなる分より、紫外線で新しくできる分が上回れば、差し引きで変化は見えません。通っている期間に日焼け止めを塗らない日が続く、屋外で長時間過ごす。こうした生活だと、せっかくの照射が追いつかなくなります。

もう1つ、日焼けは治療の予定そのものにも響きます。日焼けした直後の肌には照射できないからです。光治療器の添付文書には、治療前3〜4週間に日焼けした肌には使わないこと、治療後は少なくとも1か月は日光を避けることを求めているものがあります(他機種の添付文書の記載)。通っている間の紫外線対策は、治療の一部だと考えてください。

理由5|毎日鏡で見ていて、変化に気づきにくい

光治療の変化は、ゆっくり進みます。毎日同じ鏡で見ている顔は、少しずつの変化ほど気づきにくいもの。しかも、鏡の前の明るさや、その日の肌の調子、メイクの有無で、シミの見え方はかなり変わります。

記憶との比較はあてになりません。比べるなら、同じ条件で撮った写真どうしで。撮り方は、あとの「何回で見直すか」の節でまとめます。

理由6|期待していた悩みが、光治療の対象とずれている

光治療が主に狙うのは、肌の「色」です。茶色(シミ・そばかす・くすみ)と、赤(赤み・毛細血管の広がり)。肌の「形」の悩みは、ねらいが別になります。

  • ニキビ跡の凹み:光治療の対象外。学会のガイドラインでも、凹みは別の治療(フラクショナルレーザーなど)の領域とされている
  • 深いしわ・たるみ:色ではなく形の悩みなので、光治療に大きな変化を求めるのは難しい

「肌がきれいになる」という言葉は、人によって思い浮かべるものが違います。凹みやたるみまで含めて期待していた方は、光治療だけでは物足りなく感じやすい。これは効いていないのではなく、目的と手段がずれている状態です。

医師としての判断を1つ。6つのうち、通い続ければ解決するのは理由1だけ。理由2・3・6は、続けても解決しません。「あと何回か受ければ変わるはず」と考える前に、自分の理由がどれなのかを診察で確かめること。これが、遠回りをしないためのいちばんの近道です。

IPL(光治療)で変化が期待できる悩み・期待しにくい悩み

学会の指針と論文をもとに、光治療の向き・不向きを一覧にしました。指針は「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」と「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」です。論文はいずれもIPL全般の研究で、セレックVの研究ではありません。

悩み光治療の位置づけよりどころ
シミ(日光黒子)変化が期待できる。小さく境界がはっきりしたものほど反応しやすい美容医療診療指針(推奨度1)、Kawada 2002
そばかす変化が期待できる。3〜5回で、71〜75%の人が50%を超える改善Kawada 2002
赤ら顔・毛細血管の広がり選択肢の1つ。個人差があり、再発の可能性もある酒皶治療ガイドライン(推奨度C1)
ニキビ跡の赤み有効とする報告があるAmiri 2022、Al-Quran 2023
くすみ・肌質肌質の改善を認めた報告があるNegishi 2001
ニキビそのもの報告はあるが、確かな結論は出しにくい。国内のガイドラインは、IPL単独を推奨として挙げていない痤瘡治療ガイドライン、Barbaric 2018
肝斑熱で悪化するおそれ。行うとしても、日焼け止め・美白剤・飲み薬で不十分なときの組み合わせ美容医療診療指針(推奨度2)、Negishi 2004
深いあざ(ADM)・深いシミ期待しにくい。指針が勧めるのはレーザー美容医療診療指針
濃く大きいシミ反応が乏しいことがあるKawada 2002
ニキビ跡の凹み対象外痤瘡治療ガイドライン
IPL光治療で変化が期待できる悩み・慎重に判断する悩み・期待しにくい悩みを3列に分けた一覧図

表を見ると、光治療が得意なのは「浅いところにある、細かい茶色と赤」だとわかります。顔全体に散らばった細かいシミやそばかす、うっすらした赤み。こうした悩みには、顔全体に光を当てられる光治療の持ち味が出やすい。反対に、深いもの・大きく濃いもの・肝斑・凹みは、別の方法を考える領域です。

もう1点、見落としてはいけないことがあります。シミに見えるものの中には、まれに悪性のものが混ざっているため、指針は治療の前に見分けることを求めています。形がいびつ、急に大きくなった、色にむらがある。そうしたシミは、美容の治療より先に皮膚科での診察が必要です。

医師としての判断を1つ。光治療は「顔全体を少しずつ整える治療」であり、「この1点を取る治療」ではありません。目当てが1点の濃いシミだけなら、最初から光治療を選ばないほうがよいこともあります。何をいちばん変えたいのか。それを診察で最初に伺うのは、このためです。

シミが濃くなった?一時的な反応と、肝斑が悪化している場合の見分け方

「光を当てたら、シミが前より濃くなった」。これは、光治療のあとによくいただくご相談です。結論から言うと、多くは一時的な反応。ただ、中には注意が必要な経過もあります。

一時的に濃く見える反応

光に反応したシミは、照射のあと、いったん色が濃く浮き上がって見えることがあります。その後、薄いかさぶたのようになり、自然に取れていく。当院の経過では、かさぶたは数日です。もともとあったシミの形のまま、点々と濃くなるのが特徴で、これは光がシミに届いた目印でもあります。

かさぶたは、無理にはがさないこと。こすったり、爪で取ったりすると、色素沈着の原因になります。洗顔はやさしく、取れるのを待ちましょう。

肝斑が悪化しているかもしれない経過

一方、次のような経過は、一般に、肝斑が刺激を受けている場合に見られやすいとされています。

見るところ一時的な反応の傾向肝斑の悪化が疑われる傾向
形もとのシミの形のまま、点々と濃くなる境目がぼんやりして、もやっと面で広がる
場所シミがあった場所だけ頬骨のあたりなどに、左右対称に出る
その後数日でかさぶたになり、取れていくかさぶたにならず、数週間たっても引かない

この表は、あくまで一般的な考え方です。実際には、一時的な反応と肝斑が同じ顔の中に両方あることも多く、ご自身で見分けるのは簡単ではありません。

医師としての判断を1つ。「数日たってもかさぶたにならない」「もやっと広がってきた」と感じたら、次の照射を待たずに受診してください。肝斑が刺激を受けている状態で同じ照射を重ねるのは、避けたいところです。迷ったら見せに来る。それで何もなければ、安心して続けられます。

セレックVは何回で見直す?5回の通い方と写真での比べ方

「何回受けて変わらなければ、やめるべきか」。効果を感じにくい方が、いちばん知りたいところだと思います。

当院の目安は、4週間おきに5回。まずはこの5回を1つの区切りとして、続けるか・方針を変えるかを見直します。初回から5回目まで、4週間おきに通うとおよそ4か月。この期間の最初と最後を、写真で見比べます。

セレックVを4週間おきに5回通う流れと、写真で見比べて続けるか方針を変えるかを見直すタイミングの図

ただし、5回終わるまで何も確認しない、という意味ではありません。途中の回でも、写真で経過を確かめる。そこで「この悩みには合っていない」と判断できたら、5回を待たずに方針を変えます。たとえば、肝斑が刺激を受けている様子がある場合。あるいは、目当てが濃い1点のシミで、周りは明るくなったのにそこだけ動かない場合。こうしたときに同じことを繰り返しても、結果は変わりにくいからです。

同じ条件の写真で比べる

変化を確かめるいちばん確かな方法は、写真です。スマートフォンでかまいません。大事なのは、毎回同じ条件にそろえること。

  • 同じ場所・同じ明かりで撮る(窓ぎわの自然光は、時間と天気で変わるので、室内の同じ照明の下がおすすめ)
  • メイクをしていない状態で撮る
  • 正面・右斜め・左斜めの3方向を、同じ距離で撮る
  • 肌を明るく補正する機能や、フィルターは切る
  • 撮るタイミングは毎回の照射の前にそろえる(照射直後は赤みや一時的な濃さが出るため)

この写真を診察のときに見せていただけると、話が早く進みます。「変わった気がしない」という感覚だけでなく、どこが変わり、どこが残っているのかを、一緒に確かめられるからです。

医師としての判断を1つ。見直しのときに見るのは、「良くなったかどうか」だけではありません。「残っているものは、光治療を続ければ動く種類のものか」。これを見ます。細かいシミがまだ薄く残っているなら、続ける意味がある。残っているのが肝斑や深いあざなら、回数を足しても答えは同じ。その場合は、次の節の「別の一手」に進みます。

効果を感じないときの次の一手|当院でできること・できないこと

光治療が合わないと分かったら、何に切り替えるか。当院でできることと、当院には無い治療を、分けてお伝えします。

残っている悩み考え方当院でできること
肝斑まずは日焼け止め・美白剤・飲み薬が基本。光は刺激にならない範囲で肝斑の部位を避ける/肝斑モードで照射、美容内服
ニキビ跡の凹み光治療の対象外。凹みに向けた治療を選ぶダーマペン4
くすみ・ざらつき・ニキビ光以外の方法も選択肢になるピーリング
濃く大きい1点のシミ・深いあざ(ADM)シミ取りレーザー(スポット照射)などが選択肢当院には無い。置いている医療機関での相談をおすすめ

当院でできること

肝斑が見つかった、または疑われる場合は、肝斑の部位を避けて照射するか、肝斑モードに切り替えます。あわせて、学会の指針が肝斑の基本としている「遮光(紫外線対策)・美白剤・飲み薬」に立ち返る。当院には美容内服があり、光治療との組み合わせについてはIPLと美容内服の記事でも触れています。

ニキビ跡の凹みが気になっている方には、ダーマペン4という選択肢があります。くすみやざらつきが主な悩みなら、ピーリングも候補です。なお、セレックVとこれらの施術を同じ日に受けられるか、どのくらい間隔を空けるかは、肌の状態によって変わります。診察でご相談ください。

当院に無い治療

当院には、シミを1点ずつ狙うスポットのシミ取りレーザーがありません。濃く大きい1点のシミや、深いところのあざ(ADM)は、指針でもレーザーが勧められている領域です。こうした悩みが残った場合は、「当院の治療では届きにくいので、シミ取りレーザーを置いている医療機関で相談してください」と、そのままお伝えします。

医師としての判断を1つ。合わない治療を、手元にあるからという理由で勧め続けるのは、患者さんの時間とお金を減らすだけ。「ここから先は当院の機械では難しい」と伝えるのも、診察の役目だと考えています。

スタンダードとプレミアムの違いと選び方

当院のセレックVには、スタンダードとプレミアムの2つのメニューがあります。違いは2点です。

  • パス数:同じ場所に重ねて光を当てる回数
  • フィルター数:使い分ける光の種類の数
スタンダードプレミアム
料金(税込・診察料込み)9,500円15,000円
2回目以降1,000円引き1,000円引き
違いパス数(重ねて当てる回数)とフィルター数(使い分ける光の種類の数)
向いている悩みの目安シミ・くすみ・トーンアップなど、色素の悩みが中心濃いシミやそばかす・赤み・ニキビなど、悩みがいくつか重なっている

セレックVには9種類のフィルターがあり、当院はそのすべてをそろえています。茶色が気になるのか、赤みもあるのかで、合う光は変わる。どのフィルターを使うかは、医師・看護師が診察で肌を見て、ご本人と相談しながら決めています。

医師としての判断を1つ。メニュー選びの基準は「悩みが1種類か、いくつか重なっているか」です。色素の悩みだけならスタンダードから始める考え方で十分。茶色と赤みの両方が気になる方は、光を使い分けられるプレミアムが候補になります。ただし、プレミアムにすれば向きにくい悩み(肝斑・深いあざ・凹み)まで動く、というわけではありません。迷ったら、診察で肌を見てから決めましょう。

当院のセレックV|料金・回数・ダウンタイム・受けられない方

セレックVは、公的医療保険が使えない自由診療です。当院の内容を表にまとめます。

項目内容
料金スタンダード 9,500円/プレミアム 15,000円(税込・診察料込み)。2回目以降は1,000円引き
回数・間隔4週間おきに5回が目安
ダウンタイムかさぶたは数日。腫れ・内出血は基本的になし。出るとしても赤みやひりつき感
痛み・麻酔麻酔なし。輪ゴムではじかれるような感覚
施術の流れ医師の診察のあと、看護師が照射
受けられない方イソトレチノインを内服中の方と内服後1か月以内の方/日焼け直後の方/妊娠中の方/光に過敏になる薬を使用中の方 など
施術後メイク・洗顔・入浴・運動は当日から可能。ひりつきが強い場合は控える。紫外線対策は必須
男性の方ひげの部分は避けて照射

料金は、5回通った場合を計算すると、スタンダードで43,500円(9,500円+8,500円×4回)、プレミアムで71,000円(15,000円+14,000円×4回)。あらかじめ全体の費用を知っておくと、途中で迷いにくくなります。

受けられない方に当てはまるかどうかは、診察で確認します。飲んでいる薬、塗っている薬がある方は、名前がわかるものをお持ちください。ほかの施術との組み合わせや間隔も、診察でご相談ください。

医師としての判断を1つ。施術後の過ごし方でいちばん差がつくのは、紫外線対策です。メイクも入浴も当日からできますが、日焼けだけは別。通っている間に日焼けをすると、新しいシミができるうえに、次の照射も延期になります。日焼け止めを毎日塗る。これが、5回の結果を左右します。

セレックVのリスク・副作用

光治療は、体への負担が比較的小さい治療として知られていますが、リスクがないわけではありません。受ける前に知っておいていただきたいことをまとめます。

  • よくある反応:赤み、ひりつき、一時的にシミが濃く見える、薄いかさぶた
  • まれに起こること:やけど、水ぶくれ、色素沈着、肝斑の悪化

セレックVの添付文書では、赤みやむくみは通常48時間以内、軽い傷は通常2〜7日以内におさまるとされ、治療中に一時的な痛みがあることも記載されています。効果や経過には個人差があります。

医師としての判断を1つ。赤みやひりつきが強くなってきた、水ぶくれができた、色が濃いまま引かない。こうした変化があれば、次の予約を待たずにご連絡ください。早く見せていただくほど、対応の選択肢が多くなります。

よくある質問

セレックVは何回くらいで効果を感じますか?

当院では4週間おきに5回を目安にしています。光治療は回数を重ねて変化を見ていく治療で、1〜2回の時点では変化を感じにくい方も少なくありません。まず5回を区切りに、同じ条件で撮った写真で見比べて判断します。感じ方には個人差があります。

セレックVのあと、シミが濃くなりました。失敗でしょうか?

光に反応したシミは、いったん濃く見えたあと、薄いかさぶたになって取れていくことがあります。当院の経過では、かさぶたは数日です。一方、もやっと左右対称に広がる、数週間たっても引かないといった場合は、肝斑が刺激を受けている可能性があります。ご自身での見分けは難しいため、迷ったら受診してください。

5回受けても変わらない場合は、どうすればよいですか?

残っている悩みの種類を確かめ、方針を変えます。肝斑なら部位を避けるか肝斑モードでの照射と美容内服、ニキビ跡の凹みならダーマペン4、くすみやざらつきならピーリングが当院での選択肢です。濃く大きい1点のシミや深いあざは、スポットのシミ取りレーザーが当院に無いため、置いている医療機関での相談をおすすめしています。

肝斑があっても、セレックVは受けられますか?

肝斑は熱の刺激で悪化するおそれがあるため、当院では肝斑の部位を避けるか、肝斑モードで照射しています。学会の指針でも、肝斑は日焼け止め・美白剤・飲み薬が基本とされています。肉眼では見えない薄い肝斑が隠れていることもあるので、診察で肌を確認したうえで判断します。

スタンダードとプレミアムは、どちらを選べばよいですか?

違いはパス数(重ねて当てる回数)とフィルター数(使い分ける光の種類の数)です。シミ・くすみなど色素の悩みが中心ならスタンダード、濃いシミやそばかす・赤み・ニキビなど悩みが重なっている場合はプレミアムが目安です。料金はスタンダード9,500円、プレミアム15,000円(税込・診察料込み、自由診療)で、2回目以降は1,000円引きです。

まとめ|「効果ない」と感じたら、理由を確かめてから続けるか決める

  • セレックVの効果を感じにくい理由は、回数・シミの種類・隠れた肝斑・紫外線・見比べ方・期待とのずれの6つ
  • 光治療が向くのは、細かいシミ・そばかす・赤みなど。肝斑、深いあざ、濃く大きいシミ、ニキビ跡の凹みは向きにくい
  • 照射後にシミが濃く見えるのは、多くが一時的な反応。かさぶたは数日。もやっと広がる・数週間引かないときは受診を
  • 当院の目安は4週間おきに5回。まず5回を区切りに、同じ条件の写真で見比べる。合わないと分かれば途中でも方針を変える
  • 次の一手は、肝斑なら部位を避ける/肝斑モードと美容内服、凹みならダーマペン4、くすみならピーリング。スポットのシミ取りレーザーは当院に無い
  • 料金はスタンダード9,500円・プレミアム15,000円(税込・診察料込み、自由診療)。2回目以降は1,000円引き

医師から一言。「効果ない」と感じたとき、やめるか続けるかの二択で悩む必要はありません。先に確かめるのは、理由のほうです。アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)では、医師が肌を見て、光治療が合う悩みなのか、別の方法が合うのか、あるいは当院の治療では届きにくいのかを、そのままお伝えしています。ほかで光治療を受けて手ごたえがなかった、という方のご相談も歓迎です。効果や経過には個人差があります。

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未承認医薬品等(適応外使用)に関するお知らせ

未承認医薬品等であること:当院で使用するセレックV(CellecV)は、国内で医療機器認証(認証番号231ADBZI00015000、一般的名称:キセノン光線治療器)を受けた機器です。認証された使用目的は「温熱効果による血流改善、疼痛又は炎症の緩解」であり、シミ・そばかす・赤み・ニキビ跡などに対する使用は、認証された使用目的とは異なる使い方(適応外使用)です。

入手経路:国内の製造販売業者(Jeisys Medical Japan株式会社)から購入しています。

国内の承認医療機器等の有無:光治療器(IPL)には、表在性皮膚良性色素性疾患の治療や毛細血管拡張症状の改善を使用目的として国内で承認された機器があります。

諸外国における安全性等に係る情報:韓国Jeisys Medical社が製造しています。赤み・むくみ・痛み・軽い傷などが報告されています。シミ等への使用については、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

医薬品副作用被害救済制度:万が一重篤な健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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