トラネキサム酸はいつまで飲む?肝斑の内服期間・休薬の考え方・やめた後のことを医師が解説

「トラネキサム酸って、2か月飲んだら休まないといけないんですよね?」
「もう半年飲んでいます。このまま続けていて大丈夫でしょうか」
「やめたら、また肝斑が濃くなるって聞いたんですが……」
肝斑のご相談で、飲み始める前にも、飲み始めたあとにも聞かれるのが「いつまで」という質問です。調べるほど「2か月で休む」「3か月で1か月休む」「半年で見直す」と違う答えが出てきて、かえって迷ってしまう。そんな方が少なくありません。
先に結論をお伝えします。「2か月飲んで2か月休む」は市販薬の決まりで、医療機関で処方するトラネキサム酸の添付文書には、服用期間の上限も休薬の決まりも書かれていません。当院では休薬期間は設けておらず、効果を感じるまでの目安は2〜3か月くらい。そのうえで、医師の診察のもとで続けていただいています。ただし「いつまででも気にせず飲める薬」という意味ではない。続けるなら、確かめておきたいことがあります。
この記事では、アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)の医師が、トラネキサム酸を飲む期間、休薬の考え方、やめた後のことを、添付文書と研究の数字をもとにお話しします。なお、当院の5合剤は国内では未承認の海外製の薬で、3種セットの薬も美容目的は承認された効能とは異なる使い方です(詳しくは記事の最後に記載しています)。
- 「2か月飲んで2か月休む」がどこから来た決まりなのか
- 肝斑の研究では、何か月・1日何mgで調べられているか
- トラネキサム酸をやめたらどうなるか(研究の数字)
- 長く飲み続けるときに気をつけること(血栓・ピル・ほかの薬との重複)
- そもそも肝斑かどうかで、内服の役割が変わること
- 当院の美容内服の料金・配合量と、見直すタイミングの考え方
トラネキサム酸はいつまで飲む?期間の決まりは薬によって違う
「いつまで」の答えがばらばらに見えるのは、市販薬の話と、医療機関で処方する薬の話が混ざっているからです。まず、この2つを分けて並べます。
| 項目 | 肝斑の効能を持つ市販のトラネキサム酸製剤 | 医療用のトラネキサム酸(当院の処方) |
|---|---|---|
| 飲む期間の決まり | 8週間(2か月) | 添付文書に上限の記載はない |
| 休薬の決まり | 2か月飲んだら2か月休む | 添付文書に記載はない。当院では休薬期間を設けていない |
| 理由・考え方 | メーカーの試験が8週間。2か月を超えて飲んだ場合のデータが十分に確認できていないため | 効果の目安は2〜3か月くらい。医師の診察のもとで続ける |
| 肝斑の効能 | あり(「しみ(肝斑に限る)」) | なし。肝斑への処方は承認された効能とは異なる使い方 |

医療用の添付文書には「何か月まで」と書かれていない
医療用のトラネキサム酸は、もともと出血や、湿疹・じんましんの赤みやかゆみ、のどの痛み、口内炎などに使う薬として承認されています。添付文書に書かれている量は、成人で1日750〜2,000mgを3〜4回に分ける、というもの。服用期間の上限や、休薬の決まりは書かれていません。
一方で、承認されている効能に肝斑やシミは入っていない。ここは押さえておきたい点です。肝斑に対して処方するのは、承認された効能とは異なる使い方(適応外使用)にあたります。「期間の決まりが書かれていない」のは、肝斑に何か月飲んでよいかを国が確かめた、という意味ではありません。
当院では休薬期間を設けていません
当院の美容内服では、トラネキサム酸を含めて休薬期間は設けていません。効果を感じるまでの目安は2〜3か月くらいで、個人差があります。飲み始めるときも続けるときも、医師の診察が前提です。
医師としての判断を1つ。「何か月まで」という数字より先に、「何のために飲んでいて、いま変化が出ているか」を確かめるほうが大事です。期間の数字だけを守っていても、目的に合っていない内服を続けていれば意味が薄い。逆に、変化が出ていて体調にも問題がなければ、数字だけを理由にやめる必要があるとは考えていません。
アルモナクリニック(東京都 市ヶ谷)は「切らない美容医療」の専門院です。
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市販薬はなぜ「2か月飲んで2か月休む」のか
「2か月で休む」という話のもとは、肝斑の効能を持つ市販のトラネキサム酸製剤の決まりです。メーカーは、その理由を次のように説明しています。
- 8週間で区切る理由:メーカーの試験が8週間で、その期間で効果が認められたため、服用期間を8週間(2か月)と設定している
- それ以上続けない理由:2か月を超えて飲み続けた場合については、十分なデータが確認できていない
- 休む期間が2か月の理由:飲み終えたあとに肝斑が再発する方の多くが、服用終了から2か月たったあとだった
つまり、「2か月を超えると体に害が出ると分かったから」ではなく、「2か月までしか調べていないから」という区切り方。市販薬は、医師の診察なしにご自身の判断で飲む薬です。調べた範囲の外まで飲み続けないように線を引いておく、という考え方は筋が通っています。
市販薬を飲んでいる方は、説明書に書かれた期間と休薬の決まりを守ってください。医療用に決まりが書かれていないからといって、市販薬を自己判断で延ばしてよいことにはなりません。
医師としての判断を1つ。市販薬の決まりと、医療機関での処方は、どちらかが間違っているわけではありません。違うのは「だれが経過を見るか」です。自分ひとりで飲むなら区切りが要る。医師が体調と肌の変化を確かめながら飲むなら、その都度、続けるかどうかを判断できる。同じ成分でも、前提が違えば決まりも変わります。
肝斑の研究では何か月・どのくらいの量で調べられているか
では、肝斑にトラネキサム酸を飲む研究は、どのくらいの期間で行われてきたのでしょうか。期間と量が分かる研究を並べます。いずれも当院の薬の研究ではありません。
| 研究 | どんな研究か | 期間・量 | 分かったこと |
|---|---|---|---|
| Wang 2023 | 6つの試験・599人をまとめた解析 | 1日750mg(250mg×3回)を12週間 | この飲み方が最適とされた。250mg×2回も許容できるとされた |
| Del Rosario 2018 | 44人を偽薬と比べた試験 | 3か月 | 重症度スコアが49%減(偽薬は18%減) |
| Lee 2016 | 561人のふり返り調査 | 治療期間の中央値4か月 | 89.7%が改善。改善は2か月以内に見られた |
| Zhu 2019 | 量のちがいを比べた解析 | 4つの量 | 4つの量すべてで有効。量による有意な差はなかった |

並べてみると、研究の多くは3か月前後で区切られています。2か月以内に変化が見え始め、3か月で評価する。当院が効果の目安を2〜3か月くらいとお伝えしているのも、この時間の感覚と重なります。
裏を返すと、ここに挙げた研究は、どれも3〜4か月前後までを見たものだということ。いちばん長いLee 2016の調査でも、中央値は4か月でした。半年、1年と飲み続けた場合のことは、これらの数字からは読み取れません。「長く飲んでも問題ないと確かめられている」とは言えないし、「長く飲むと害が出ると分かっている」とも言えない。これが、いま分かっている範囲です。
医師としての判断を1つ。研究の期間は、「その期間で飲むのをやめるべき」という意味ではなく、「その期間までは調べてある」という意味で読みます。3か月の研究が多いのは、3か月で評価するのがちょうどよいから。だから私は、3か月という数字を「やめる時期」ではなく「一度立ち止まって見直す時期」として使うのがよいと考えています。
トラネキサム酸をやめたらどうなる?
「やめたら戻る」という話を聞いて、やめるにやめられなくなっている方もいます。研究の数字を見てみましょう。
やめて3か月後は、偽薬との差が縮んでいた
偽薬と比べた試験(Del Rosario 2018)では、3か月飲んだ時点で、肝斑の重症度スコアはトラネキサム酸で49%減、偽薬で18%減でした。ところが、飲むのをやめて3か月たった時点では、26%減と19%減。差はまだ残っていたものの、飲んでいたときよりずっと小さくなっています。
再発は27.2%という報告
561人のふり返り調査(Lee 2016)では、89.7%が改善した一方で、再発が27.2%に見られました。およそ4人に1人。少なくない数字ですが、全員ではありません。
やめたあとに肝斑が戻る方はいる。けれど、全員が戻るわけでもない。研究から言えるのはここまでです。だれが戻りやすいのかを、飲む前に言い当てる方法は分かっていません。
土台は遮光(紫外線対策)
美容医療診療指針は、肝斑について「遮光が最も重要」としています。内服は、その土台の上に足すもの。日焼け止めを塗らずに薬だけ飲んでいる状態では、飲んでいる間も、やめたあとも、肌にとって不利な条件が続きます。
- 日焼け止めを毎日塗る。帽子や日傘も使う
- 内服をやめたあとも、紫外線対策は続ける
- やめたあとに色が濃くなってきたと感じたら、早めに診察で相談する
医師としての判断を1つ。「戻るのが怖いからやめられない」という理由だけで飲み続けるのは、あまりおすすめしません。やめてみて、戻らなければそれでよい。戻ってきたら、そのときにまた相談すればよい。薬を続けるかどうかよりも、紫外線対策を続けているかどうかのほうを、私は先に確かめます。
長く飲み続けるときに気をつけること
期間の上限が書かれていないことと、気をつける点がないことは別の話です。続ける前に、次の5つを確かめてください。

血栓についての注意
医療用のトラネキサム酸の添付文書には、血栓のある方や、血栓症があらわれるおそれのある方について「血栓を安定化するおそれ」があると書かれています。
561人のふり返り調査(Lee 2016)では、1人が深部静脈血栓症を起こしました。この方は、あとになって家族性の凝固異常(血が固まりやすい体質)と診断されています。著者らは、飲み始める前に血栓の危険因子を確かめるべきだと述べています。
当院では、血栓症になったことがある方には処方していません。ご家族に血栓症の方がいる場合も、診察のときにお伝えください。
ピルを飲んでいる方はご相談ください
ピルは、医療用のトラネキサム酸の添付文書では、飲み合わせに注意する薬の欄に出てきません。一方、市販のトラネキサム酸製剤では、経口避妊薬やホルモン補充療法を受けている方は「相談すること」とされています。当院でも、ピルを服用中の方は要相談としています。飲んでいる薬の名前を、診察でお知らせください。
妊娠中・授乳中の方
当院では、妊娠中・授乳中の方には美容内服を処方していません。飲んでいる途中で妊娠が分かった場合や、妊娠を考え始めた場合も、早めにご相談ください。
ほかのトラネキサム酸入りの薬との重複
見落としやすいのがここ。トラネキサム酸は、のどの痛みや腫れにも使われる成分で、かぜ薬やのどの薬に入っていることがあります。市販のトラネキサム酸製剤の説明でも、ほかのトラネキサム酸入りの内服薬と一緒に飲まないよう書かれています。
長く飲んでいれば、その間にかぜをひくこともあるでしょう。薬局で薬を買うとき、ほかの医療機関で薬をもらうときは、トラネキサム酸を飲んでいることを伝えてください。
リスク・副作用
医療用のトラネキサム酸の添付文書には、副作用として食欲不振、悪心(吐き気)、嘔吐、下痢、胸やけ、かゆみ、発疹、眠気が挙げられています。肝斑の研究をまとめた解析(Zhang 2018)では、軽い胃腸症状のほか、月経の量が減るといった変化が報告されました。Lee 2016の調査では、副作用は7.1%に見られています。
当院の5合剤にはトラネキサム酸のほか、L-システイン、ビタミンC、パントテン酸カルシウム、グルタチオン、ビタミンEが入っています。それぞれの成分を含む承認薬の添付文書には、胃の不快感、吐き気、下痢、便秘、発疹、口の渇きなどが書かれています。効果や経過には個人差があります。
飲んでいる間に体調の変化を感じたら、次の診察を待たずに受診してください。
医師としての判断を1つ。長く飲む薬ほど、「飲み始めたときの自分」と「いまの自分」が変わっていないかを確かめる必要があります。ピルを始めた、妊娠を考えている、ほかの薬が増えた。こうした変化は、飲み始めの診察では分からなかったこと。続けている方こそ、生活や体の変化を診察で伝えてほしいのです。
そもそも肝斑ですか?シミの種類で内服の役割は変わる
「いつまで飲むか」の前に、確かめておきたいことがあります。そのシミは、肝斑でしょうか。
ここまでに紹介した研究は、どれも肝斑を対象にしたものです。一般的なシミ(日光黒子)やそばかすについては、内服だけで薄くなることを示した試験は確認できていません。
| 悩み | 内服の位置づけ |
|---|---|
| 肝斑 | トラネキサム酸の内服に根拠がある。2〜3か月で差が出たという報告。やめると差が縮む・再発がある |
| ニキビ跡などの炎症後の色素沈着 | 限定的(ビタミンC・パントテン酸の承認薬の効能に「炎症後の色素沈着」がある) |
| 一般的なシミ(日光黒子)・そばかす | 内服だけで薄くなる根拠は確認できていない。レーザーや光治療が主役 |
| くすみ・肌の明るさ | 根拠は弱く、結論は出ていない |
一般的なシミやそばかすに対して、内服だけを何か月も続けて待つのは、遠回りになることがあります。美容医療診療指針でも、日光黒子にはレーザー・光治療がすすめられています。当院では、光治療のセレックVをご案内しています(光治療のしくみはIPL(光治療)とはの記事にまとめました)。
ただし、肝斑がある肌への光治療には注意が要ります。強く当てると、かえって肝斑が濃くなることがあるためです。当院では、肝斑のある部位を避けて照射するか、肝斑モードで照射しています。指針でも、肝斑に対するレーザーや光治療は、遮光・塗り薬・内服で十分でないときに併用するものという位置づけです。
医師としての判断を1つ。2〜3か月飲んでも変化が乏しいとき、まず疑うのは「量が足りない」でも「期間が足りない」でもなく、「そもそも肝斑ではないのでは」ということです。肝斑と一般的なシミは、同じ場所に重なって出ることもあります。見分けは、鏡を見ているだけでは難しいものです。診察を受けてほしい理由の1つがここにあります。
当院の美容内服|料金・配合量・飲めない方
アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)の美容内服についてご案内します。美容内服は、公的医療保険が使えない自由診療です。
当院の美容内服は2種類。5つの成分を1錠にまとめた海外製の「オールインワン美容内服5合剤」と、トラネキサム酸・ユベラ(ビタミンE)・シナール(ビタミンC)を別々の錠剤で処方する「美容内服セット(3種)」です。基本的には5合剤をおすすめしています。
| 種類 | 内容 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| 5合剤 ベーシック | 1日2回・1回1錠(月60錠) | 6,000円/月 |
| 5合剤 パーフェクト | 1日3回・1回1錠(月90錠) | 8,000円/月 |
| 5合剤(施術を受けた当日に院内で購入) | 同上 | ベーシック 4,000円/パーフェクト 6,000円 |
| 美容内服セット(3種) | 30日分 | 6,000円 |
5合剤のトラネキサム酸の量と、研究で使われた量
5合剤の1錠あたりの配合量と、1日量は次のとおりです。
| 成分 | 1錠あたり | ベーシック(1日2錠) | パーフェクト(1日3錠) |
|---|---|---|---|
| トラネキサム酸 | 250mg | 500mg | 750mg |
| L-システイン | 40mg | 80mg | 120mg |
| ビタミンC(アスコルビン酸) | 200mg | 400mg | 600mg |
| パントテン酸カルシウム | 2.0mg | 4.0mg | 6.0mg |
| グルタチオン | 50mg | 100mg | 150mg |
| ビタミンE | 25mg | 50mg | 75mg |
トラネキサム酸の1日量は、ベーシックで500mg(250mg×2回)、パーフェクトで750mg(250mg×3回)。先ほどのWang 2023では、1日750mg(250mg×3回)を12週間という飲み方が最適とされ、250mg×2回も許容できるとされていました。量の数字だけを並べると、このような関係になります。
ただし、これらの研究は当院の5合剤を使ったものではありません。量が同じであることと、同じ結果が出ることは別です。効果には個人差があります。
処方の流れと、飲めない方
- 来院して医師の診察が必要です。当院からの配送は行っていません
- 配送やオンラインでの処方をご希望の方には、日本オンラインドクターズをご案内しています
- 休薬期間は設けていません
- 効果を感じるまでの目安は2〜3か月くらい(個人差があります)
- 妊娠中・授乳中の方、血栓症になったことがある方には処方していません
- ピルを服用中の方はご相談ください
1回に処方する量や、次の診察の時期などは、診察でご案内します。
医師としての判断を1つ。ベーシックとパーフェクトのどちらにするかは、「多いほうがよい」で決めるものではありません。量を比べた解析(Zhu 2019)では、4つの量のあいだに有意な差は見られませんでした。1日3回を続けられるか、胃腸が弱くないか。生活に合うほうを選ぶのが、長く続けるうえでは現実的だと考えています。
見直すタイミング|2〜3か月で写真を見比べる
休薬の決まりがないなら、どこで区切りをつければよいのか。おすすめしたいのは、「やめる時期」ではなく「見直す時期」を先に決めておくことです。
飲み始める日に写真を撮っておく
肝斑の変化はゆっくりです。毎日鏡で見ていると、変わったのかどうか分からなくなる。飲み始める日に、同じ場所・同じ明るさ・すっぴんで、正面と左右の写真を撮っておいてください。
2〜3か月たったら見比べる
研究でも、改善は2か月以内に見え始め、3か月で評価されていました。2〜3か月たったところで、同じ条件で撮った写真を見比べます。
- 変化が出ている:続けるか、やめて様子を見るかを診察で相談する
- 変化が乏しい:そのまま飲み続けず、診察で相談する。肝斑以外のシミが混ざっていないか、紫外線対策が足りているかを確かめる
- 体調に変化がある:見直しの時期を待たずに受診する
変化が乏しいまま、なんとなく飲み続ける。これがいちばん避けたい形です。費用もかかりますし、合っていない方法に時間を使うことにもなります。
医師としての判断を1つ。「いつまで飲むか」を最初に決めきる必要はありません。決めておくのは、「いつ見直すか」と「何を見て判断するか」の2つ。写真という同じ物差しがあれば、続けるにしてもやめるにしても、納得して選べます。
よくある質問
- トラネキサム酸は何ヶ月まで飲み続けてよいですか?
-
医療用のトラネキサム酸の添付文書には、服用期間の上限は書かれていません。ただし、肝斑への処方は承認された効能とは異なる使い方で、肝斑の研究の多くは3か月前後で行われています。当院では、効果の目安を2〜3か月くらいとし、医師の診察のもとで続けていただいています。
- 2か月飲んだら2か月休薬しないといけませんか?
-
「2か月飲んで2か月休む」は、肝斑の効能を持つ市販のトラネキサム酸製剤の決まりです。メーカーの試験が8週間だったことなどが理由とされています。医療用の添付文書には休薬の決まりは書かれておらず、当院でも休薬期間は設けていません。市販薬を飲んでいる方は、説明書の決まりを守ってください。
- トラネキサム酸をやめたら、肝斑は戻りますか?
-
戻る方も、戻らない方もいます。偽薬と比べた試験(Del Rosario 2018)では、やめて3か月後に偽薬との差が縮んでいました。561人の調査(Lee 2016)では、再発が27.2%に見られています。いずれも当院の薬の研究ではありません。やめたあとも紫外線対策を続け、濃くなってきたら早めにご相談ください。
- ピルを飲んでいます。トラネキサム酸は飲めますか?
-
当院では、ピルを服用中の方は要相談としています。市販のトラネキサム酸製剤でも、経口避妊薬やホルモン補充療法を受けている方は「相談すること」とされています。飲んでいる薬の名前を、診察でお知らせください。
- かぜ薬やのどの薬と一緒に飲んでもよいですか?
-
かぜ薬やのどの薬には、トラネキサム酸が入っているものがあります。重ねて飲むと量が増えてしまうため、薬局やほかの医療機関で薬を受け取るときは、トラネキサム酸を飲んでいることを伝えてください。迷うときは当院にもご相談いただけます。
まとめ|「いつまで」より「いつ見直すか」を決める
- 「2か月飲んで2か月休む」は市販薬の決まり。医療用の添付文書には、服用期間の上限も休薬の決まりも書かれていない
- 市販薬が2か月で区切るのは、試験が8週間で、それを超えたデータが十分でないため
- 肝斑の研究は3か月前後が中心(Wang 2023は12週間、Del Rosario 2018は3か月、Lee 2016は中央値4か月)
- やめたあとは差が縮み(Del Rosario 2018)、再発は27.2%(Lee 2016)。戻る方も、戻らない方もいる
- 土台は遮光(紫外線対策)。飲んでいる間も、やめたあとも続ける
- 血栓症になったことがある方、妊娠中・授乳中の方には当院では処方していない。ピルは要相談。かぜ薬などとの重複に注意
- 一般的なシミ・そばかすは、内服だけで薄くなる根拠が確認できていない。光治療などを検討する
- 当院は休薬期間を設けていない。効果の目安は2〜3か月。写真を見比べ、変化が乏しければ診察で相談を
効果や経過には個人差があります。アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)では、医師が診察でシミの種類を確かめ、内服が合っているか、ほかの方法がよいかをお伝えしています。「いま飲んでいる薬を続けてよいか」「そもそも肝斑なのか」といったご相談だけでもかまいません。お気軽にお越しください。
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未承認医薬品等に関するお知らせ
未承認医薬品等であること:当院のオールインワン美容内服5合剤は、医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医薬品です。美容内服セット(トラネキサム酸・トコフェロール・アスコルビン酸)は国内で承認された医薬品ですが、シミ・肝斑・美肌を目的とした使用は、承認された効能・効果とは異なる使い方(適応外使用)です。
入手経路:5合剤は、医師の判断のもと海外から個人輸入により入手しています。美容内服セットの薬は、国内の医薬品卸業者から入手しています。
国内の承認医薬品等の有無:5合剤と同じ成分をすべて1錠に含む国内承認の医薬品はありません。それぞれの成分を含む承認医薬品(トラネキサム酸、アスコルビン酸・パントテン酸カルシウム、トコフェロール、L-システイン、グルタチオン)は国内にあります。肝斑を効能とするトラネキサム酸の一般用医薬品があります。
諸外国における安全性等に係る情報:トラネキサム酸の内服では、胃腸症状(食欲不振・吐き気・下痢など)、発疹、月経の変化などが報告されており、まれに血栓症の報告があります。5合剤としての安全性については、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
医薬品副作用被害救済制度:万が一重篤な健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

