三合剤・四合剤・5合剤の違いは?美容内服の「合剤」の成分と量の見方を医師が解説

美容内服のコラムの表紙イラスト

「三合剤と四合剤って、何が違うんですか。数字が大きいほうが効くんでしょうか」

「5合剤って書いてあるんですけど、そもそも『合剤』って何の薬ですか」

「同じ四合剤なのに、クリニックによって中身が違う気がして……どれを見ればいいのか分かりません」

美容内服のご相談で、ここ数年とくに増えた質問です。三合剤、四合剤、5合剤。似た言葉が並ぶので、数字の順に「上位版」があるように見えてしまう。けれど、そういう仕組みではありません。

先に結論をお伝えします。「◯合剤」は決まった薬の名前ではなく、いくつの成分を1錠にまとめたかを指す呼び名です。同じ「四合剤」でも、中身や量はクリニックごとに違います。見るべきは数字の大きさではない。「何がどれだけ入っているか」「承認された薬かどうか」「誰が診て出すか」の3つです。

この記事では、アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)の医師が、合剤という言葉の意味、成分と量の見方、当院の5合剤の中身をお話しします。なお、当院の5合剤は国内では未承認の海外製の薬で、3種セットの薬も美容目的は承認された効能とは異なる使い方です(詳しくは記事の最後に記載しています)。

この記事でわかること
  • 三合剤・四合剤・5合剤という呼び名の意味と、数字で比べられない理由
  • 「合剤」と「セット」の違い(1錠にまとめた薬か、別々の錠剤か)
  • 当院の5合剤の、1錠あたり・1日あたりの配合量
  • 成分ごとに承認されている効能と、美容目的での根拠の強さの違い
  • 量の見方と、合剤・セットの選び方の考え方
  • 未承認の薬を飲むときに読んでおきたい注意書きの見方
この記事の監修者

アルモナクリニック院長

Itsuki Nakayama

中山 樹
切らない美容医療で、あなたの魅力を引き出します

▼資格
美容外科学会員
内科学会員
産業医
日本救急医学会ICLSプロバイダー
アメリカ心臓病学会BLSプロバイダー
アラガン社ヒアルロン酸認定医
アラガン社ボトックス認定医
テストステロン治療認定医
厚労省指定オンライン診療研修

▼学会発表
国際学会 IMCAS China 2026(上海)にて口演発表 2026年8月

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美容医療のプロ
目次

三合剤・四合剤・5合剤の違いは?「◯合剤」は薬の名前ではない

合剤(ごうざい)とは、複数の成分を1つの錠剤にまとめた薬のこと。三合剤なら3つ、四合剤なら4つ、5合剤なら5つの成分が1錠に入っている、という意味です。

大事なのはここから。「三合剤」「四合剤」「5合剤」は、成分の数を表す呼び名であって、特定の薬の名前ではありません。どの成分を選ぶか、1錠に何mg入れるかに、共通の決まりは無い。つまり、Aというクリニックの四合剤とBというクリニックの四合剤は、名前が同じでも別の薬ということが起こります。

「三合剤より四合剤、四合剤より5合剤が上」と考える方は少なくありません。気持ちは分かります。ただ、成分が1つ増えても、もとの成分の量が少なければ話は変わってくる。成分の数だけでは、薬の中身は比べられません。

  • 何がどれだけ入っているか(成分の名前と、1錠あたり・1日あたりの量)
  • 承認された薬かどうか(国内で承認された薬か、未承認の薬か。注意書きがあるか)
  • 誰が診て出すか(医師の診察があり、飲めない事情を確かめてもらえるか)

医師としての判断を1つ。診察で「何合剤がいいですか」と聞かれたとき、私はまず「どんな悩みで飲みたいのか」をうかがいます。肝斑なのか、ニキビ跡の色なのか、全体のくすみなのか。悩みによって、頼りになる成分も根拠の強さも違うからです。数字から選ぶのではなく、悩みから成分を見る。順番を逆にしないほうが、納得して続けやすいと考えています。

アルモナクリニック(東京都 市ヶ谷)は「切らない美容医療」の専門院です。

・元に戻せないのは不安・・・
・ダウンタイムが怖い・・・
・周りにバレたくない・・・

など、メスを使った施術に不安感があり、もっと気軽に美容医療を試したい方に多く選ばれております。症例豊富な医師が、無料カウンセリングから当日の施術まで担当し、あなたのご不安やお悩みを丁寧にお伺いいたします。

「合剤」と「セット」の違い|1錠にまとめた薬か、別々の錠剤か

美容内服には、合剤のほかに「セット」と呼ばれる出し方があります。この2つは混同されやすいのですが、成り立ちが違います。

セットは、もともとある薬を別々の錠剤のまま組み合わせて処方するもの。当院の美容内服セット(3種)は、トラネキサム酸・ビタミンE・ビタミンCの3つを、それぞれ別の錠剤でお出ししています。どれも国内製の承認薬です。ただし、美容目的で使うのは、承認された効能とは異なる使い方にあたります。

合剤は、複数の成分をはじめから1錠にまとめて作った薬。当院の「オールインワン美容内服5合剤」は海外製で、国内では承認を受けていない未承認の医薬品です。5つの成分を1錠にした国内承認の医薬品は、調べた範囲では確認できていません。

美容内服の「セット」(別々の錠剤を組み合わせる・国内製の承認薬)と「合剤」(複数の成分を1錠にまとめる・当院の5合剤は海外製で国内未承認)の違いを比べた図
セット合剤
形別々の錠剤を組み合わせる複数の成分を1錠にまとめる
当院では美容内服セット(3種):トラネキサム酸・ビタミンE・ビタミンCオールインワン美容内服5合剤
承認の扱いそれぞれ国内製の承認薬。美容目的は承認された効能とは異なる使い方海外製。国内では未承認の医薬品
飲む錠数薬の種類の分だけ増える1回1錠にまとまる
成分の調整薬ごとに相談しやすい1錠の中身は変えられない

「承認薬のセットなら安心で、未承認の合剤は危ない」という単純な話でもありません。セットの薬も、シミや肝斑のために承認されているわけではないからです。どちらにも、知っておくべき前提がある。合剤かセットかは優劣ではなく、形と承認の扱いの違いです。

医師としての判断を1つ。「1錠で済むから合剤」「承認薬だからセット」と、片方の長所だけで決めないでほしい。合剤は手軽な反面、中身を1成分だけ外すことができません。セットは調整しやすい反面、飲む数が増えて続かない方もいます。どちらの短所なら自分は受け入れられるか、という見方をおすすめします。

一般的な三合剤・四合剤・5合剤の成分の例

では、世の中で「三合剤」「四合剤」と呼ばれているものには、どんな成分が入っていることが多いのか。あくまで一般的な傾向として、次のような組み合わせがよく見られます。

呼び名意味よく見られる組み合わせの例
三合剤3つの成分を1錠にトラネキサム酸・ビタミンC・L-システインなど
四合剤4つの成分を1錠に上の3成分に、グルタチオンなどを加えたもの
5合剤5つの成分を1錠にさらに別の成分を加えたもの(当院の中身は次の節の表のとおり)

くり返しになりますが、これは「例」です。決まりはありません。三合剤にビタミンEが入っていることもあれば、四合剤にL-システインが入っていないこともありえます。配合量も、製品ごとにばらばら。

ですから、検討している合剤があるなら、呼び名で判断せず、成分表で中身を確かめてください。確かめたいのは次の点です。

  • 成分の名前が、すべて書かれているか
  • それぞれの量がmgで書かれているか
  • その量は「1錠あたり」なのか「1日あたり」なのか
  • 1日に何錠飲む前提なのか

医師としての判断を1つ。成分の名前だけが並び、量が書かれていない説明を見かけることがあります。量が分からなければ、飲む側は比べようがありません。処方を受ける前に「1錠に何mg入っていますか」と聞いてみてください。きちんと答えが返ってくるかどうかは、その薬の中身と同じくらい大切な情報だと私は考えています。

当院の5合剤の中身|1錠あたり・1日あたりの配合量

「成分表で確かめてください」と書いた以上、当院の5合剤の中身もそのままお示しします。飲み方は2とおり。1日2回・1回1錠のベーシックと、1日3回・1回1錠のパーフェクトです。

アルモナクリニックの美容内服5合剤の1錠あたりの配合量と、ベーシック(1日2錠)・パーフェクト(1日3錠)の1日量をまとめた表
成分1錠あたりベーシック(1日2錠)パーフェクト(1日3錠)
トラネキサム酸250mg500mg750mg
L-システイン40mg80mg120mg
ビタミンC(アスコルビン酸)200mg400mg600mg
パントテン酸カルシウム2.0mg4.0mg6.0mg
グルタチオン50mg100mg150mg
ビタミンE25mg50mg75mg

1日量は「1錠あたりの量×錠数」の計算です。なお、ビタミンCとパントテン酸カルシウムは、国内の承認薬でも1つの錠剤に一緒に配合されている組み合わせ。表は6行ありますが、当院では「5合剤」と呼んでいます。

成分ごとに、承認されている効能を見る

次に、それぞれの成分が「国内で何の薬として承認されているか」。同じ成分を含む代表的な承認薬の添付文書(薬の公式な説明書)から、効能・効果を要約しました。

成分国内で承認されている効能・効果(要約)美容目的との関係
トラネキサム酸出血傾向・異常出血、湿疹・じんましんなどの紅斑・腫れ・かゆみ、扁桃炎などののどの痛み・腫れ、口内炎医療用の効能に肝斑・シミは入っていない
ビタミンC・パントテン酸カルシウムビタミン類の補給、炎症後の色素沈着「炎症後の色素沈着」は承認効能に含まれる
ビタミンEビタミンE欠乏症、末梢循環障害、過酸化脂質の増加防止シミ・美肌は効能に無い
L-システイン湿疹、中毒疹、薬疹、じんましん、尋常性ざ瘡(ニキビ)、多形滲出性紅斑などニキビは承認効能に含まれる。シミ・そばかすは医療用の効能には無い
グルタチオン薬物中毒、金属中毒、妊娠悪阻など美白・美肌は効能に無い

表から分かるとおり、シミ・肝斑・美肌を目的とした処方は、どの成分も承認された効能とは異なる使い方です。承認効能に近いのは、ビタミンC・パントテン酸カルシウムの「炎症後の色素沈着」と、L-システインの「ニキビ」だけ。

根拠の強さは、成分によって違う

承認されていないからといって、研究がまったく無いわけではありません。ただし、成分ごとに根拠の厚みには差があります。以下はいずれも当院の5合剤を調べた研究ではなく、成分についての一般的な研究です。

  • 肝斑とトラネキサム酸:試験が複数あります。複数の試験をまとめた解析(Zhang 2018)では、肝斑の重症度スコアとメラニン指数が低下したと報告されました。偽薬と比べた試験(Del Rosario 2018)では、3か月で重症度スコアが49%減(偽薬は18%減)。ただし、やめて3か月後には26%減と19%減まで差が縮んでいます
  • グルタチオンと肌の明るさ:研究をまとめて検討した報告(Dilokthornsakul 2019)は、美白効果の根拠について「まだ結論が出ていない」としています
  • 一般的なシミ(日光黒子)・そばかす:内服で薄くなることを示す試験は、調べた範囲では確認できていません。こちらはレーザーや光治療が主役になります

医師としての判断を1つ。5つの成分が入っていても、5つすべてに同じだけの根拠があるわけではない。ここは正直にお伝えしておきたい点です。合剤の中で、研究の裏づけがいちばん厚いのは「肝斑に対するトラネキサム酸」です。ほかの成分は、承認された効能や限られた報告をふまえて組み合わせているもの、と理解していただくのが実態に近いでしょう。効果の感じ方には個人差があります。

量の見方|「1錠あたり」か「1日あたり」かを確かめる

合剤を比べるときに、いちばん間違えやすいのが量の読み方です。同じ「トラネキサム酸250mg」でも、1錠あたりの量なのか、1日あたりの量なのかで意味がまるで違います。

当院の5合剤を例にとると、トラネキサム酸は1錠あたり250mg。1日2錠のベーシックなら500mg、1日3錠のパーフェクトなら750mgです。「1錠あたり」の数字だけを見て比べると、1日に飲む錠数が違う薬どうしでは判断を誤ります。

承認薬の用法・用量と見比べる

量の目安として使えるのが、同じ成分を含む承認薬の添付文書に書かれた用法・用量です。当院の5合剤の1日量と並べてみます。

成分承認薬の用法・用量(添付文書)当院の5合剤の1日量(ベーシック/パーフェクト)
トラネキサム酸成人1日750〜2,000mgを3〜4回に分ける500mg/750mg
ビタミンC1錠(200mg)を1回1〜3錠、1日1〜3回400mg/600mg
パントテン酸カルシウム上と同じ配合錠で1錠に3mg4.0mg/6.0mg
ビタミンE1回50〜100mgを1日2〜3回50mg/75mg
L-システイン1回80mgを1日2〜3回80mg/120mg
グルタチオン1回50〜100mgを1日1〜3回100mg/150mg

注意していただきたいのは、承認薬の用法・用量は、承認された病気や症状に対する量であって、美容目的の目安として定められたものではないということ。多ければよい、範囲に入っていればよい、という読み方はできません。あくまで「この成分は、医療の場でふだんどのくらいの量が使われているのか」を知る物差しです。

研究で使われた量と見比べる

もう1つの物差しが、研究で使われた量です。肝斑に対するトラネキサム酸の試験6本・599人をまとめた解析(Wang 2023)は、1日750mg(250mg×3回)を12週間続ける飲み方が最適で、250mg×2回も許容できるとしています。別の報告(Zhu 2019)では、調べた4つの量すべてで有効とされ、量による有意な差は見られませんでした。

これらは当院の薬の研究ではありません。それでも、トラネキサム酸の「1日量」を見るときの参考にはなります。

医師としての判断を1つ。量は「多いほど効く」とは限らないし、「少ないほど体にやさしい」とも言い切れません。見るべきは、量が明らかにされているか、その量に説明がつくか。1日あたりの量に直してから比べる。これだけで、合剤の見え方はかなり変わります。

合剤とセット、どちらを選ぶ?考え方の目安

ここまでをふまえて、選び方の一般的な考え方を整理します。

こんな方考え方
飲む錠数を減らしたい1回1錠にまとまる合剤が向きやすい
飲み忘れを減らしたい種類が少ない合剤のほうが続けやすいことがある
外したい成分がある・成分について相談が必要別々の錠剤で出すセットや、個別の相談が向きやすい
国内で承認された薬で飲みたいセット(ただし美容目的は承認された効能とは異なる使い方)

「外したい成分がある」の例を挙げると、ピルを服用中の方。トラネキサム酸を飲んでよいかは、診察でのご相談が必要になります。合剤は1錠の中身を変えられないため、こうした事情のある方には、セットや個別の相談のほうが話を進めやすい。

一方で、薬は続けてこそ意味があります。飲む薬の種類と数が増えるほど、飲み忘れは起きやすくなるもの。当院では、基本的には5合剤(1錠タイプ)をおすすめしています。そのうえで、事情に応じて3種セットもお出ししています。

どちらを選ぶ場合も、当院では来院して医師の診察を受けていただくことが必要です。配送やオンラインでの処方をご希望の方への案内先は、あとの「当院の美容内服」の節に記載しました。

医師としての判断を1つ。迷ったら「3か月後も同じ飲み方を続けていられるか」を想像してみてください。肝斑の研究でも、変化は2〜3か月の単位で評価されています。最初の1週間だけ完璧に飲める薬より、無理なく続けられる薬。選ぶ基準はそこに置くのがよい、というのが私の考えです。

未承認の薬を飲むときに知っておくこと|注意書きの読み方

当院の5合剤は、国内では未承認の医薬品です。未承認の薬や、承認された効能と異なる使い方をする薬を医療機関がウェブサイトで紹介するときは、決まった項目を明示することが求められています。この記事の最後にも載せました。小さな文字ですが、読み方を知っておくと、ほかのクリニックの説明を見るときにも役立ちます。

合剤を見るときの3つのチェック(成分と量、承認の扱いと注意書き、診察があるか)をまとめた図
  1. 未承認であること:その薬が国内で承認されているのか、いないのか。承認薬でも、使い方が承認された効能と違うのかどうか
  2. 入手経路:どこから、どのように手に入れているか。当院の5合剤は、医師の判断のもと海外から個人輸入により入手しています
  3. 国内の承認薬の有無:同じ成分・同じ目的の承認薬が国内にあるか。5つの成分をすべて1錠に含む国内承認の医薬品はありませんが、それぞれの成分を含む承認薬は国内にあります
  4. 諸外国における安全性などの情報:海外でどんな副作用が報告されているか。分かっていないことは何か
  5. 救済制度の対象外であること:重い健康被害が起きたとき、国の医薬品副作用被害救済制度の対象にならないこと

とくに5番目は、見落とされがちです。承認された薬を正しく使って重い副作用が出た場合には、公的な救済の仕組みがあります。未承認の薬はその対象になりません。飲む前に知っておいていただきたい事実です。

4番目についても補足を。5合剤に含まれる成分は、それぞれ国内に承認薬があり、副作用の情報が積み重なっています。けれど「5つを1錠にまとめたこの薬」としての情報は、承認薬ほど多くありません。合剤としては、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

医師としての判断を1つ。未承認という言葉を聞いて、「海外製だから危ない」と身構える方も、「海外製だから良い」と期待する方もいます。どちらも根拠のある見方とは言えません。大切なのは、承認の扱いを知ったうえで、自分で選ぶこと。注意書きがきちんと書かれているか、質問に答えてもらえるか。そこを確かめてから決めても遅くはありません。

当院の美容内服|5合剤と3種セットの料金・診察・飲めない方

アルモナクリニックの美容内服は2種類です。いずれも公的医療保険が使えない自由診療で、料金は次のとおり(すべて税込)。

種類内容料金(税込)
5合剤 ベーシック1日2回・1回1錠(月60錠)6,000円/月
5合剤 パーフェクト1日3回・1回1錠(月90錠)8,000円/月
5合剤(施術を受けた当日に院内で購入)同上ベーシック 4,000円/パーフェクト 6,000円
美容内服セット(3種)トラネキサム酸・ビタミンE・ビタミンC(30日分)6,000円
  • おすすめ:基本的には5合剤(1錠タイプ)をおすすめしています。3種セットも処方しています
  • 診察:来院して医師の診察を受けていただく必要があります
  • 配送・オンライン:当院からの配送はしていません。配送やオンラインでの処方をご希望の方には、日本オンラインドクターズをご案内しています
  • 飲めない方:妊娠中・授乳中の方、血栓症になったことがある方には、当院では処方していません。ピルを服用中の方はご相談ください
  • 休薬期間:当院では設けていません(続けて飲む方針)
  • 効果を感じるまでの目安:2〜3か月くらい。個人差があります

3種セットの1日の量や、1回に何か月分お出しできるか、再診の間隔などは、診察でご案内します。

医師としての判断を1つ。美容内服は、まず2〜3か月を1つの区切りとして見ていただくのがよいと考えています。その時点で肌の変化をいっしょに確かめ、続けるか、量を見直すか、光治療など別の方法を組み合わせるかを相談する。内服だけで薄くなる根拠が確認できていない一般的なシミに、内服だけで向き合い続けるのは遠回りになりかねません。悩みに合った方法を選ぶこと。それが結局は近道です。

リスク・副作用と、飲めない方(要点)

合剤でもセットでも、薬である以上、副作用は起こりえます。同じ成分を含む承認薬の添付文書に書かれている主な副作用は次のとおりです。

  • トラネキサム酸:食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、胸やけ、かゆみ、発疹、眠気。人工透析を受けている方でけいれんの報告
  • ビタミンC・パントテン酸カルシウム:胃の不快感、吐き気・嘔吐、下痢。尿糖などの検査結果に影響することがある
  • ビタミンE:便秘、胃の不快感、下痢、発疹
  • L-システイン:吐き気、下痢、口の渇き、軽い腹痛
  • グルタチオン:発疹、食欲不振、吐き気・嘔吐、胃痛

肝斑に対するトラネキサム酸の研究(Zhang 2018)では、軽い胃腸症状のほか、月経の量が減るなどの変化も報告されています。

もう1つ知っておいていただきたいのが血栓です。トラネキサム酸の添付文書には、血栓のある方や血栓症があらわれるおそれのある方について「血栓を安定化するおそれ」があると書かれています。561人をふり返った調査(Lee 2016)では、1人に深部静脈血栓症が起き、のちに家族性の血液の固まりやすさが見つかりました。飲み始める前に、血栓ができやすい事情がないかを確かめることが大切です。

このため当院では、妊娠中・授乳中の方、血栓症になったことがある方には処方していません。ピルを服用中の方、腎臓の病気がある方、ほかに飲んでいる薬がある方は、診察でお伝えください。効果や経過には個人差があります。

医師としての判断を1つ。合剤で気をつけたいのは「成分の重なり」です。5つの成分が1錠に入っていると、自分が何を飲んでいるかを忘れやすい。肝斑の効能を持つ市販のトラネキサム酸製剤の注意書きにも、ほかのトラネキサム酸入りの内服薬(かぜ薬など)と一緒に飲まないよう書かれています。ほかの薬やサプリメントを足すときは、成分表を見せて相談してください。飲めない方や副作用について、詳しくは下の関連記事でも取り上げています。

よくある質問

三合剤と四合剤の違いは何ですか?

1錠にまとめた成分の数の違いです。三合剤は3成分、四合剤は4成分を指します。ただし、どの成分を何mg入れるかに決まりは無く、同じ呼び名でもクリニックや製品によって中身が違います。呼び名ではなく、成分表で成分と量を確かめてください。

5合剤とは何ですか?四合剤より効果が高いのですか?

5つの成分を1錠にまとめた薬の呼び名です。成分の数が多いほど効果が高い、とは言えません。それぞれの成分の量と、成分ごとの根拠の強さが違うためです。当院の5合剤は、トラネキサム酸・L-システイン・ビタミンC(パントテン酸カルシウムを含む)・グルタチオン・ビタミンEを配合した海外製の薬で、国内では未承認の医薬品です。効果には個人差があります。

合剤とセットは、どちらがよいですか?

優劣ではなく、形と承認の扱いの違いです。飲む錠数を減らしたい方、飲み忘れを減らしたい方には合剤、外したい成分がある方や成分について相談が必要な方にはセットや個別の相談が向きやすい、というのが一般的な考え方です。当院では基本的には5合剤をおすすめしていますが、診察でご事情をうかがって決めます。

合剤の配合量は、どこを見ればよいですか?

まず、書かれている量が「1錠あたり」か「1日あたり」かを確かめます。1錠あたりの場合は、1日に飲む錠数を掛けて1日量に直してから比べてください。当院の5合剤では、トラネキサム酸は1錠あたり250mg、1日2錠で500mg、1日3錠で750mgです。

5合剤は診察なしで購入できますか?配送はしてもらえますか?

当院では、来院して医師の診察を受けていただく必要があります。妊娠中・授乳中の方、血栓症になったことがある方には処方しておらず、ピルを服用中の方はご相談が必要なためです。当院からの配送はしていません。配送やオンラインでの処方をご希望の方への案内先は、本文の「当院の美容内服」の節に記載しています。

まとめ|数字ではなく、中身と承認の扱いと診察を見る

  • 「三合剤」「四合剤」「5合剤」は、1錠にまとめた成分の数を指す呼び名。決まった薬の名前ではない
  • 同じ呼び名でも、成分と量はクリニックごとに違う。成分表で確かめる
  • セットは承認薬を別々の錠剤で、合剤は複数の成分を1錠で。当院の5合剤は海外製で、国内では未承認の医薬品
  • 量は「1錠あたり」か「1日あたり」かを確かめ、1日量に直して見る
  • 根拠がいちばん厚いのは肝斑に対するトラネキサム酸。グルタチオンは結論が出ていない
  • 当院は基本的には5合剤をおすすめ。来院しての診察が必要で、効果を感じるまでの目安は2〜3か月くらい(個人差あり)

最後に、医師として一言。合剤の数字は、薬の良し悪しを教えてくれません。教えてくれるのは成分表と、注意書きと、診察での会話です。アルモナクリニック(東京・市ヶ谷)では、医師が肌の状態と飲めない事情の有無を確かめたうえで、5合剤か3種セットかをご相談します。「いま飲んでいる合剤の中身を見てほしい」というご相談だけでもかまいません。成分表をお持ちになって、お気軽にお越しください。

美容内服の関連コラム:トラネキサム酸はいつまで飲む?/美容内服の副作用と飲めない人/美容内服は効果ない?

関連記事:オールインワン美容内服5合剤/美容内服セット(3種)/料金表/美容内服は効果ない?/サプリの飲み合わせ/IPLと美容内服の組み合わせ/セレックV(IPL光治療)

未承認医薬品等に関するお知らせ

未承認医薬品等であること:当院のオールインワン美容内服5合剤は、医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医薬品です。美容内服セット(トラネキサム酸・トコフェロール・アスコルビン酸)は国内で承認された医薬品ですが、シミ・肝斑・美肌を目的とした使用は、承認された効能・効果とは異なる使い方(適応外使用)です。

入手経路:5合剤は、医師の判断のもと海外から個人輸入により入手しています。美容内服セットの薬は、国内の医薬品卸業者から入手しています。

国内の承認医薬品等の有無:5合剤と同じ成分をすべて1錠に含む国内承認の医薬品はありません。それぞれの成分を含む承認医薬品(トラネキサム酸、アスコルビン酸・パントテン酸カルシウム、トコフェロール、L-システイン、グルタチオン)は国内にあります。肝斑を効能とするトラネキサム酸の一般用医薬品があります。

諸外国における安全性等に係る情報:トラネキサム酸の内服では、胃腸症状(食欲不振・吐き気・下痢など)、発疹、月経の変化などが報告されており、まれに血栓症の報告があります。5合剤としての安全性については、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

医薬品副作用被害救済制度:万が一重篤な健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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